2000/08/11(金)

復習・同行カメラマンの体験操縦

本日は今までのマニューバの復習を行います。久しぶりでちょっと緊張します。

今回の機体は初めてのN3567Pです。この機体、他の機体とギヤの高さが違うような…。そのせいか、尾翼の位置がなんだかやけに高いです。プリフライトチェックを終え、さっそく出発です。同行カメラマンは初めての低翼機です。

ラジオはずっと日本で練習しておいたかいがあって、全く問題ありません。Excellentです(^^)。そして久しぶりにRamona空港からTake off! 相変わらず雲ひとつ無い青空の中、north bound departureで訓練域に向かいます。気流が安定していて、ほとんど揺れません。とても気持ちよいです。

訓練域到着後、スローフライト、ストールリカバリ、スティープターンを行います。スティープターンの最初の1回だけはバンクが思い切ってできませんでしたが、その他は基本的に全く問題ありません。その後グラウンドリファレンスマニューバとしてターン・アラウンド・ア・ポイントを行い、エマージェンシプロシージャを行います。これも問題ないですが、エマージャンシの手順に少しまごつきました(Boost PumpとCarb Heatの操作を忘れた)。

というわけで空港に戻ります。もう教官には何も指示されないので、自分で判断して戻ります。全く問題ありません。空港に戻ってT/Gです。

さあ1回目の着陸です。ファイナルではセンターキープは問題ありませんが、少し高度が落ちすぎて、PAPIが赤赤になってしまって少しビビリます。タッチダウンもなんかドスンとした感じになってしまいます。教官によると少しフレアが早いとのこと。前回の訓練ではフレアが遅れ気味だったので、意識して早めにしたのですが、今度は早すぎたようです。しかもトラフィックパターンがちょっと大きいとのこと(大利根でのトラフィックパターン風にやってしまった?)。

よし今度こそはと、トラフィックパターンを小さめにしてみます。そういえば、こんな感じだったなと思い出してきました。2回目のファイナルではちょっと高めからアプローチするようにしましたが、またしてもスレッショルド近くで高度を落としてしまい、少しスロットルを入れてやる感じになってしまいました。フレアは1回目よりうまくいきましたが、やはりちょっとドスンです。教官曰く「これがショートフィールドランディングなら満点です」とのこと(^^;)。ノーズアップになったと同時くらいに完全ストールしてちょっとドスン気味でタッチダウンするという、完璧なショートフィールドランディングの形になってしまいました。

3回目は2回目より更にうまく行きましたが、ちょっと最後のタッチダウンの瞬間だけストンと落ちてしまいます。これはこの機体の特性とかもあるのかなとも思いましたが、スレッショルド通過時点でのエアスピードがちょっとだけ落ちてしまっているのが原因かもしれないとのこと。そういえば、スロットルをクローズした時のピッチがちょっと上がり気味だったかもしれません。

4回目はまぁまぁですが、自分としては「なんかもう少しうまくできるはずだ」という手ごたえでした(80点くらい?)。これでフライトは終わりです。

その後、座学でNAV Logの書き方や明日の訓練内容、その後の訓練過程についてのブリーフィングです。13日にクロスカントリーに行くので、そのためのNAV Logを書いてくるよう宿題が出されました。Written Examはこの訓練期間中好きなときに受けて良いとのことです。その前にローカルに模擬テストみたいなのをするらしいですが。

というわけで2日目は終わりです。

…と思いきや続きがあります。弟の体験操縦が本日できることになりました! MRT教官はこの後別の訓練生の訓練がありますので、それが終わってからということになります。その間2時間くらい間があるので、スーパーに行って飲み物や翌日の朝食などを仕入れて一旦ホテルに戻ります。一休みして再び空港に向かいます。

プリフライトチェックは私が行いまして(^^;)、さっそく出発です。1時間程度のフライトで、San Diegoのダウンタウンなどを周回するツアーという予定です。弟は初操縦がいきなり機長席です。アメリカならではです。ランナップエリアまでは教官が行い、離陸から弟が行います。

さぁTake off! おぉなかなかいい感じです。でも少し力が入っているかな(^^;)。straight-out departureで、まずは西に向かいます。

教官の指示で上昇して適当にヘディングを変えたりしながら海まで出ます。太平洋だぁ! ここから海岸線に沿って南下します。

San Diego空港のclass Bの空域の通過許可を取り(教官が)、高度を500ftくらいまで下げてビーチ沿いに更に南下します。ここでなぜか教官は、いつの間にかスローフライトの体勢をとらせ、ゆーっくり飛ぶように指示します。すぐ下ではパラセーリングをしている人がいて、もう少しで引っ掛けるんじゃないかというくらいでした(うそ)。どうやら目的はビーチにいるビキニのおねぃちゃん達でも眺めようかというつもりらしいです。

ビーチにはたくさんの人がいましたが、残念ながら肉眼でもビデオカメラの望遠でも、たくさんいるであろうビキニのおねぃちゃん達は見られませんでした(←アホ)。

途中Torrey Pines Golf Course (有名らしい)、Crystal Pier、Coronado Bridgeを眺めつつメキシコ国境近くまで行き(!)、そこから引き返します。San Diego Bayを舐めるようにして北上し、再びSan Diego空港の近くを通過し(ここはclass Bの空域に抜け穴がある)、Gillespie空港の上空を通過し、Ramonaに戻ります。

トラフィックパターンもファイナルまで弟が教官の指示の下操縦します。フレアも教官の指示と補助を受けながら行います。おぉなかなかすばらしい! 教官曰く「お兄さんを追い越す日は近い。次は2週間の休みをとってうちに来てください(笑)」。

初めての時は皆そうであるように、弟も手に力が入っていたらしく「手がパンパン」とのこと(^^;)。でも「とても良い思い出ができた!」とのことでとても良かったです。

というわけで2日目は終わりです。

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