2002/10/16(水)

チェックライド(その1)

つひにこの日が来てしまいました。緊張してまーす。落ち着かないです。次にここに帰って来る時には果たしてどんな結果が出ているのか。それでは…行って来ます! (ビッ)。

本日は朝から天気が良くありません。なんだかOVCです。気温も下がってフリースを着ていないと寒いくらい。おいおい、こんなんでチェックライド大丈夫なんだろうか?

私のチェックライドは13時からの予定なので、11時くらいにはSkylineに行ってWXを取ったりすれば良さそうです。試験官はもうおなじみのJoeさんですが、Joeさんは午前中にCruiseairの方でチェックライドをするそうです。

ところが天気が悪くて、Cruiseairの方のチェックライドができないらしく、Joeさんから「午後からのチェックライドを少し前倒しでやりたい」とSkylineに連絡があったみたいです。Skylineから連絡を受けてちょっと早めに弟とともにアパートを出ます。

10時頃Skylineに行って最新のWXを取ります。OVC019でトップが4300くらいです。こりゃあRNMを飛び立ってマニューバをするのもVFRでは難しいです。もちろんIFRで飛び立って、上空でIFRをキャンセルしてマニューバをやって、また上空でIFRクリアランス取ってアプローチして、RNMにIFRで帰ってくる…とすれば可能です。でもそれだと面倒だし、試験の時に余計なことはやりたくない。MRT教官のアドバイスも「今日飛ぶかどうかは受験者が選択して良いです。PICはKHさんですから」とのことなので、天候が回復しないようなら本日のフライト部分はやめることにしたいです。それにしても天気が気になるなぁ。

一応、最新のWX情報を元にTake-off distanceなどを計算しておきます。これで準備完了。Joeさんは13時からチェックライドを始めたいと言っていたそうなので、まぁきっと12:30に来るんでしょう(^^;)。現在11:30くらいだから、あと1時間くらいですかね…と思っていたら、なんともうJoeさんがやって来てしまいました。あれっ? 今日は早いなぁ(^^;)。

別棟の教室に行って早速試験が始まります。「今日は天気が悪いですねぇ」というような話から始まりますが、Joeさん曰く「本日の天気ではフライトは難しいでしょう。Oralが終わった時点でも天気が良くならないようなら、本日のフライトはやめにして、明日とかあさってに順延しましょう。だから、今はフライトのことは気にしないで良いですよ」とのこと。おぉ、なんとありがたい! ちゃんと受験者が気にしていることを考慮してくれます。しかも私の帰国の日付まで考慮してくれて、日曜日まで順延してくれるそうです。ちょっと気が楽になりました。これでoralに集中できそうです。

Oralはいつものごとくメンテナンスログブックの説明から始まります。これはもうMTIさんと研究済みなのでバッチリです。ADの説明で、定期的に点検を行わなければならない項目の説明をしようと予めポストイットを貼っておいたページを開くと、その点検項目はたまたま “Nose Landing Gear” です。これを見た試験官はなんだかバカウケしています(^^)。

次にAirplane Systemとしてギア、エンジン、プロペラ、燃料系統、電気系統などの質問に答えます。今回はいろいろ質問される前にどんどん自分の言葉でポイントを説明しまくりました。バッチリです。

引き続き、Multi-Engineの航空力学についてです。Vmcを決める時の条件ってのが10個あるのですが、これを紙に書けと言われます。ほほう、書くってのは初めてのパターンです。でも問題なくスラスラと書きます。その間に試験官は電話をかけにどっか行っちゃったりして(^^;)。これも受験者をリラックスさせるためでしょう。試験官がこの「紙に書いた10項目」について順番に質問して来ます。バッチリです。Critical engineの説明なんか飛行機の絵を書いて説明しちゃったりなんかして。

Joeさんは自分用の試験実施チェックリストみたいなものをチェックしながら試験を進めるのですが、このチェックリストのコメント欄に “Very nice” とか書いているのが見えます。おぉ、いいっすねぇ(^^)。

試験官曰く「Very nice! Well-done! とても良く勉強していますね。では、最新のWXを取って来て下さい。一応それを基に飛ぶか飛ばないか決めましょう」とのこと。ホッ、これでoralはおしまいってことですね。ちょっと一安心。

FSSにTELして最新のWXを取ります。うーん、天気は全く回復する気配なしです。低気圧がSouth Californiaに移動して来ています。RNMの辺りもOVCが続いていますし、CRQも同じ感じ。途中のルート上も同じです。予報やTAFでも “All day” とか “Rest of the day” で天気が悪いです。というわけで、このWX情報を試験官にダーっと説明して「この天気だとVFRでマニューバをすることなどが難しいので、飛ばないことにしたいです」と言います。試験官は「でしょうねぇ」といいながら、もう試験中断の書類(Letter of discontinuance)を書いています。ほほぅ、こういう書類をもらうのは初めてです。この書類があれば、60日以内ならこの続きだけ試験すれば良いそうです。

というわけで、ここで試験中断となりました。今後どうするかですが、明日はTNKさんのチェックライドでJoeさんがまたSkylineに来るので、その時に天気が良ければ飛ぼうということになりました。Joeさん曰く「きっと明日もあさっても天気が悪いだろうから、感触として土曜日になるんじゃないかな」とのこと。ほほぅ。Joeさんに「また会えて良かったよ。今日も大変気持ちの良い試験でした」と言われて握手して本日はこれまでです(^^)。Joeさん、上機嫌で帰って行きました。

ふぅ、とりあえずoralが無事終わったので一安心です。あとは明日以降フライトに集中すれば良いですからね。まずはめでたしめでたし。Oralだけとはいえ疲れていたので、この後アパートに戻って夕食時までしばらく寝ちゃいました(^^;)。

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