2002/07/14(日)

ILSアプローチ、ところが…

昨日はお休みでしたので、チェックライドの宿題(クロカンプランを立てておくってやつ)をやったりoralの勉強をして過ごしました。

本日はILSアプローチ、LOCアプローチ、VORアプローチ、ホールディング(ATCから指示されてやる)ってのをやる予定です。

いつものように出発します。本日もfireの飛行機が飛びまくっています。それにしてもよくもまぁ山火事が起きること(^^;)。

4000ftでアプローチの準備をしてAPPにIFRクリアランスを要求。すると、”Stand by” です。忙しそうです。しばらく待つと呼ばれたので、CRQでのILSアプローチ2回、OKBでのVORアプローチ、VFRでRNMに戻ることを要求します。すると、

APP: CK 8422D, contact APP on 120.05.

あれれ、まだクリアランスもらってないうちから別の周波数にハンドオフされちゃいました。 こういうパターンは初めてですが、現在の周波数(127.3)を担当している人が忙しいみたいです。120.05で改めてコンタクト。この時、私、

CK: APP, CK 8422D with you…

なんて言ってしまったのですが、まだレーダーコンタクトされていないので、これではダメです(^^;)。最初から改めて言い直す必要があります。

CK: APP, CK 8422D, PA28/A, 10nm NW of RNM, 4000, request 2 ILS
approaches at CRQ, followed by VOR approach at OKB, then VFR
back to RNM, with information X.

よどみないですね(^^)。

この周波数でもAPPは忙しいみたいで

APP: CK 22D, fly heading 210, maintain 4000 until LOC, practice
ILS Rwy 24 appoach at CRQ approved, maintain VFR, ATC will
not provide traffic separation.

と言われます。つまりですね、忙しいんでIFR機として扱ってあげられないから、VFRでアプローチしろってことですね。こうすれば、ATC側は必要最小限のアドバイス(レーダーベクタ)だけすれば良いですからね。

LOCをつかんでGSに乗り始めた頃、

APP: CK 22D, maintain 100kt or greater until DEASY.

と言われます。またかよー(^^;)。仕方ないんで加速します。これは前回の経験が生きていて、特に戸惑いもありません。やっぱ人間経験が重要です(^^)。

OM通過でタワーにコンタクト。missed approachの手順はいつものように “fly heading 180, maintain 3000” です。でも教官曰く「本当はVFRなので、ATCは “fly southbound, maintain 3000” というべき」だったらしいですが、まぁいいでしょう(^^;)。

タワーから “cleared for low approach” が出ました。で、これをリードバックしようとすると…声が飛んで行かない。ちゃんと送信できている時はヘッドセットのスピーカーに「返り」がありますよね。これがない。PTTの接触でも悪いのかと思ってもう一度やっても同じ。良く聞くとラジオが「ピューーーン…」という音と共にシーンとなりました。

教官が「あ、これはまずい」と言って別のラジオにタワーの周波数を入れて “cleared for low approach” をリードバックします。でもタワーから「あなたのラジオは雑音がすごくてよくわからない」と言われてしまいます。こっちのラジオも死にかけてる?

もう一度リードバックすると今度はOKのようですが、これではいつ本当に完全radio failureになるかわからないので、このILSアプローチ1回だけにして、RNMに戻ることにします。

というわけで、こんなことやっている間もアプローチは続けているわけで、だからというわけでもないんですけど、DAまでの最後の500ftくらいがイマイチでした(^^;)。といっても大きく外しているわけではなく、十分PTS (Practical Test Standard)の範囲には入っているのですが、どうもCDIがずれている場合、CDIをセンターに戻した後の「半分戻す」ってのが遅いみたいで、いわばファイナルコース上を「行ったり来たり」しているようです。

DAでmissed approach。DEPにコンタクトしてRNMに帰ることを伝えます(教官が)。

CK: DEP, CK 8422D, missed approach at CRQ, we have a little
problem, one of our radios failed, request cancelling VFR
flight following and back to RNM, if possible.

DEP (APP)から “maintain VFR” ですので、引き続きVFRでRNMに帰ります。私はフードを被ったまま、教官の指示されたヘディングや高度に従って飛びます。RNM近くになってflight followingをキャンセルします。squawk VFR。

かろうじて生きている方のラジオも、死にかけたり生き返ったりしてかなり「やばい」です。死んだ方のラジオをいじってみますが、もう何をしてもウンともスンとも言わないです。完全にお亡くなりになってしまいました。

かろうじて生きている方のラジオでRNMのCTAFの周波数をワッチしますが、やけに静かだったりして一瞬不安になります。本日はfireのトラフィックが激しいので、ラジオがいかれたままトラフィックパターンに入ることは大変危険です。と、”Ramona traffic, Cessna xxx…” と声が聞こえてきました。教官と共にホッとします(^^;)。い、今の内にRNMに戻りましょう。

というわけで無事RNM到着。本日は0.9時間のフライトだったので、いつも(1.5時間くらい)に比べてあっという間に終わっちゃった感じです(^^;)。22D君は明日から2日間100時間点検に入りますので、その時にラジオも修理してもらうそうです。たのむよー、私は22D君でチェックを受けるんだから(^^;)。

ブリーフィングでは「APPが忙しい時は、今日のようにVFRでアプローチしろって言われることがあります。ラジオは良くできていました。でも肝心な時にCOM2がいかれちゃって申し訳ありません。ああいう時はもう一つのラジオを使うなどして、ATCに『ラジオが故障した』ことを伝えて下さい。スピードの調整は良くできていました。LOCの修正がちょっと遅れたようですが、遅れないようにするには、計器のスキャンをLOC主体にすると良いかもしれません。大げさな話、もうCDIしか見ないくらいでも良いです。他の計器で見るとすれば、VSIとHIを見る程度にして、たまにALTとA/Sを見る…とか。」を頂きました。

この後、チェックライドの「宿題」についてレビューをしてもらいます。ほぼOKですので、後はWXデータを取ってNAV Logを完成させれば一応準備は終わりです。WXはですね、何も当日の朝とらなくても、2~3日前の同じ時間のものを取っておいて、それで予め完成させておけば良いそうです。それは助かります(^^;)。DUATSで取りまくって、プリントアウトして、当日「ばさっ」と束にしてexaminerに見せれば良いみたいです。その他、空港情報などもA/FDやPilots Guideからコピーして、R/WライトなんかもAIMからコピーして色なんか着けちゃったりして「こんなに予め調べておいたんだよ」ってことをアピールすると良いそうです(^^;)。なるほど。

ここで、フードの時間を改めて計算してみたんですが、actualを含めて今のところ39.1時間でした。チェックライドまでは40時間を越えますね。40数時間ってとこでしょうか。教官曰く「フードが40時間ちょっとでチェックというのはとても速いペースです。しかもこの訓練を始める前に既に11時間もフードの時間があったわけでしょう? そうすると今回の訓練だけではまだ30時間もフードをやってないってことですよね。それは速いですよ!」ありがたいお言葉です(^^)。まだまだ至らない点もたくさんありますが、この言葉を自信に、謙虚にスキルアップして行きたいと思います。

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