2002/07/12(金)

written受験 & ILSアプローチ

7/11(木)はNRKを迎えにSANに行って来たのですが(車で)、行きも帰りもなんだかやけに渋滞していて、その後のフライトに間に合いそうもなかったので、この日はフライトをキャンセルしました。その代わり、翌日に迫っているwrittenの最終仕上げをしました。

さて本日ですが、written testを受験してきます。11時過ぎにアパートを出てSEEのCalifornia Flight Academyに向かいます。12時ちょっと前に到着。privateの時もそうでしたが、微妙に緊張しながらも「もうやることはやったんだ」と自分に言い聞かせて受け付けに向かいます。

ここは最近経営者が代わったらしく(?)、場所は同じですが、雰囲気が違います。まず目に付くのは、ここのスタッフ達(たぶん教官)が全員制服を着ていることです。いかにもパイロットって感じの例の服です。

受け付けでinstrumentの試験を受けに来たことを伝えて、係りの人が来るのを待ちます。この時、近くのソファーで教官と生徒がブリーフィングしているのが見えます。instrumentの訓練をしているようで、フードやエンルートチャート、アプローチチャートなどを持っています。エンルートチャートなんか見ながら教官から何やらアドバイスを受けています。「ふっ、俺もああやって勉強したなぁ。君もがんばれよ」と心の中でほほえましく思いましたが、「おまえもな」とどこかから声が聞こえてきそうです(^^;)。

係りの人が来たので、パスポートとendorsementを提示して受験料($70)を支払います。その後、受験に必要な持ち物だけを残して他のものはカバンごとオフィスの奥にしまわれてしまいます。まぁここまではprivateの時と同じです。違うのは、その持ち物(電卓、フライトコンピュータ、プロッタ)を係りの人が徹底的に調べることです。電卓をしばらくいじって、普通の電卓であることを確認しています。要は「カンニング」用の数字なりがメモリされていないか確認しているわけです。フライトコンピュータも、スライドする部分を外して中を覗いて確認しています。そういうところにカンニングペーパーでも貼っていた人がいたんでしょうか(^^;)? また、筆記用具は用意されているものを使うってことで、自分のは使えません。

受験する部屋に通されます。以前受験した時とは違う、もっと受付に近い部屋です。ここにパーティションで区切られたPCが2台置いてあります。座席について、PCに自分の名前だとか連絡先(Skyline)だとか誕生日だとかを係りの指示に従って打ち込みます。その後、係りの人が問題をダウンロードし、受験できる状態になりました。PCでの受験方法について懇切丁寧に説明を受けます。ちなみにこの部屋はカメラで監視されています。受験後のアンケートにも「この会場では受験会場がカメラで監視されていたか、試験官が監視していましたか?」というような項目があったので、試験実施要領みたいので規定されているのかもしれません。

鉛筆とメモ用紙2枚、マーカーとOHPシートみたいなもの、図がまとめられた冊子(6~7mmくらいある結構厚いもの)を渡されます。冊子内の図には何も書いてはいけないので、もし書きたい場合は上記OHPシートをかぶせてその上にマーカーで書けってことみたいです。

試験は60問で、時間は2時間30分。70%以上の正答率で合格です。さて試験開始!

試験のノリそのものはprivateの時と同じなので特に戸惑うこともないのですが、privateの時と違うのは、図を参照する問題が多いので、しかも複数の図を使ったりして、結構冊子のあっちこっちの図をめくりまくる必要があります。これがちょっとめんどっちい。

一通り終わりました。この時点で1時間半くらい経過。後は計算問題などを再計算したりして確認します。その後、最初から一通り見直して完了。この時点で2時間ちょい回っていたでしょうか。Quitボタンを押して、アンケートに答えて終わりです。

係りの人を呼びに行ってその場で採点してもらいます。結果は…

SCORE: 98

おしい! 1問落とした!? でも合格です(^^)。ふぅ。おかしいなぁ、満点だと思っていたのになぁ(^^;)。係りの人が “Great job!” と言って握手してくれます。「今までinstrumentの試験を受けた中で最高得点だよ」といわれますが、まぁリップサービスでしょう(^^;)。満点の人だっていたはずですから。

受付で再度持ち物を点検されます。今回出題された問題などをメモなどの「外部記憶」に記録(記憶)するのは禁止されているみたいで、それが行われていないかの点検です。試験の時に使ったメモも回収されて破棄されます。筆記用具も返却します。この係りの人、ちゃんとチェックリストみたいなものを使ってこういう作業を実施しています。しっかりしているなー(^^;)。

係りの人がTest Reportにはんこ(というか、embossed seal)を押して渡してくれます。相変わらずこの用紙には “DO NOT LOSE THIS REPORT” ってでっかく赤字で書いてあります(^^;)。

何はともあれ、これでフライトとoralに集中することができます。よかったよかった(^^)。

ちなみに、落とした問題は「J19」というsubject matter codeがついた項目についての問題だったようです。後で問題集を見直してみましたが、J19は “Pilot/Controller Roles and Responsibilities” という項目だそうです。でもそのコードがついた問題を探してみましたが、全部問題集の解答と合っていました。ひょっとして見逃している問題もあるかもしれませんが、教官曰く「問題集の解答の方が間違っている可能性もあります」とのこと。FAAの解釈と問題集の解答を作成した人の解釈の違いってのもあるのかもしれませんね。

一旦アパートに戻って、今度はフライトです。本日は時間の都合でILSアプローチを2回します。

いつものように出発して上空でIFRクリアランスとってCRQでILSアプローチをします。

1回目はいつものごとくですが、OMを過ぎた辺りからのコントロールを微小にしてみたのですが、なんだかイマイチです(;_;)。そんなに大きくはずしているわけではありませんが、自分の理想とする「ぴったり十字」じゃないです。

2回目は、LOCに乗るくらいになると、 APPから “Maximum forward power” とか言われてます。えっ…? 戸惑っている場合じゃありません。 後ろからジェットが来ているみたいです。こういう時はフルスロットルにして、ピッチダウンしてGSのパスをキープします。エアスピードはぐんぐん上がって130KIASくらになります。グリーンアークを超える勢いです。降下率は800fpmくらい。なんだかダイブしているような感じがします。

えーと、グリーンアークって超えていいのかな? って思っちゃいますが、スムーズエア状態ではイエローアークに入っても良いそうです。もちろんバンピーだったり、グリーンアーク内で行きたい場合はそうしても良いそうです。それでもスロットルはフルからちょっと戻すくらい。

ひえー、これは「降下している」というより「頭から突っ込んで行く」って感じですよ。こういうのも「あり」だと知らないと、いきなりやれって言われてもできないですよ(^^;)。おかげでラジオをいくつか落としちゃいましたよ(←そうじゃなくても落としているくせに)。

でも、スピードが速い分、実はアプローチは安定してやりやすいです。その代わりOM通過後のコントロールがもっとシビアになります。あー、2回目もイマイチかなぁ。

というわけで、RNMに戻ります。西日がまぶしいですが、舗装し直したのとセンターラインが新しくなっているのとで、以前に比べたらずっと良くR/Wが視認しやすいです。

ブリーフィングでは「ATCからの指示にはすぐ反応するようにしましょう。今回のように “maximul forward power” なんて言われることもあります。戸惑っていると、もしこれが試験ならNGになっちゃいます。そういった意味では今回は良い経験になったと思います。LOCに乗るコントロールがまだ大きいようです。もっと小さくするようにしてみましょう。」を頂きました。

次回はチェックライドを想定してILS/LOC/VORアプローチと、OKBでのmissed approachの後、ATCからのholding instructionに従うという練習をします。writtenも終わったことだし、残り少ない訓練を集中して行いたいと思います。

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