2002/06/04(火)

各種マニューバ

本日は朝から天気が良く、例の雲ひとつない青空です。本日のフライトは昨日の復習と各種マニューバを行ってみます。

昨日と同じく、訓練空域に向かって上昇して行くところでフードを被ります。今回は教官が次々とヘディングや高度を指定するので、それにどんどん合わせて行きます。うまいもので、教官は意図的にlevel offとroll outが同じくらいになるような指示を時々混ぜてくれます(^^;)。それでも落ち着いて対処できました。

また、privateの時はやりませんでしたが、エアスピードを指定された値に保ちながら(80ktとか100ktとか)、climb/descent/turnを行うってのもあります。これは多少の慣れが必要ですが、要はslow flightと要領は一緒です。

次に各種マニューバです。どのマニューバもprivateの時とやり方は同じですが、それを計器だけを見て行います。基本的に問題はないのですが、特にstallは、外をリファレンスとしている時は見た目かなりピッチの変動があるのですが、計器だけを見ているとAIはあまり変動しないので、どうしても大きくピッチを変動させたくなっちゃいます。その心をぐっと抑えて、あくまで諸元通りのピッチアップ・ピッチダウンをさせる必要があります。

たっぷり1時間ほどフードをやった後、フードを取って、compassの動きについて確認してみます。北向きに旋回すると、compassの表示が遅れます。360への旋回では本当に30°遅れます。南向きはその反対で、180への旋回では本当に30°先行します。理屈通りの動きです(^^)。今までこういうことを意識していませんでしたので、大変おもしろいです。

あと、ちょっと戸惑うのが、compassだけを見て旋回するには、compassの「数字」の方に「自分が乗っている」と思う必要があります。リファレンスの「線」の方に乗っていると思ってしまうと、バンク操作が反対になります。これは慣れが必要です。

というわけで、Ramonaに戻ります。

ブリーフィングでは「good scanです。機体の動きを見ていると、今訓練生がどういうスキャンをしているのか良くわかるものです。KHさんの場合、例えばヘディングがちょっとずれた時に、それをすぐに修正しています。ピッチ・パワーもgood controlです。大変すばらしい」を頂きました(^^)。

各種マニューバのうち、実際にcheckの時に行われるのはsteep turnだけだそうです。後のマニューバは安全のためとproficiencyを高めるために練習しておく必要はありますが、checkは行われないそうです。ですから、特にsteep turnを中心にこれからも何度もこれらマニューバは練習していくとのこと。そういえば教官がデモを見せてくれましたが、これ、恐るべき精度でした。エアスピード、高度、ヘディングが微塵もずれないほど安定しています。私も、もっともっと精度を上げて行くようにしたいと思います。

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