2001/05/03(木)

Santa MonicaとHemet-Ryanへ

本日は昨日の天気が嘘のようにとても良い天気です。本来のRamonaの天気という感じです。海岸線エリアの天気も問題なさそうです。というわけでSanta Monicaに行くことにします。その帰りにHemet-Ryanに寄る予定です。

Santa Monicaまでは私の担当です。Oceanside VORを経由して高度6500ftでDana Point、John Wayne沖をかすめ、Thomas Bridgeのあたりまでに4500ftに高度を落として、Los Angeles Special Flight Rule Area (LA SFRA)方面に向かいます。

SFRAに入る前、Santa Monicaから10 nm手前でタワーとコンタクトしておきます。するとSFRAを出たらレポートせよとのこと。一旦SFRAの周波数にしてトランスポンダを1201にしてSFRAに突入して行きます。SFRAをSanta Monica VORの132°ラジアルに沿って4500ftで北上します。相変わらずLAX上空を通過するのは楽しいです(^^)。既にSanta Monica空港が確認できました。

SFRAを出た後タワーに再度コンタクトすると、R/W 21のレフトダウンウィンドに入るよう指示されます。覚悟はしていたものの、やはりこの位置からだとR/Wはかなり下にあり、素直にダウンウィンドに入れそうにありません。そこで、旋回しながら高度を落とし、なんとかダウンウィンドに入ります。

後でMRT教官から聞きましたが、こういう場合は、目的地を一旦行き過ぎてからタワーとコンタクトし、改めて別方向から入る(この場合は北側から改めて入る)という手もあるそうです。タワーからは、この場合、北側からやってくるトラフィックに見えるわけです。確かにそれなら余裕を持って降下できますね!

前のトラフィックに続いてちょっとロングファイナル気味でR/W 21にアプローチして行きます。眼下に賑やかな町並みを見ながらR/W 21にタッチダウン。ここはR/Wとタクシーウェイが同じ平面でつながっているので、どこが出口だか分かりにくいです。一応原則に従って黄色い線に沿って出ましたが、後で他の飛行機のやり方を見ていると、必ずしも黄色い線に沿って出ているわけではなく、結構適当にR/Wから出ています(^^;)。

グラウンドにコンタクトすると、行き先はどこか聞かれます。Transient parkingと答えると、どのくらい滞在するのか聞かれます。あ、うっ(^^;)。どうやら短期の場合とovernightの場合で、止める場所が違うようです。あ、あついです。グラウンドはProgressive Taxi Instructionしてくれると言っていますので、それに従います。そんなにややこしいところに止めさせられるのでしょうか? 一抹の不安を胸にまっすぐタクシーして来ると、ターミナルビルの前で突然「そこ! 今あなたの右の翼端のところのスポットに止めなさい」とのこと。Progressiveといっても、単に止める場所を教えてくれただけだったのでした。

で、この場所、後で諸々確認すると、目の前のターミナルビルのレストランに来た人用だそうです。なるほど、ここなら飛行機から降りたら直接レストランに入れます。これは便利!

さっそくTyphoon Restaurantで昼食を取ります。ここはおしゃれなアジア料理のお店って感じです。いわゆる「女の子受けしそう」なタイプです。私はCold Ramen (冷麺ですね)とトムヤムクンを注文しました。これがまた美味! もううますぎ! NRKさんが注文したタイの春雨サラダとチャーハンもうまかった! チャーハンはちょっと食べきれなかったので、持ち帰ることにしました。

昼食後、テラスに出て一休みしているとTyphoon Restaurantの上にThe Hump(頂上)という寿司屋さんがあることに気が付きました。これは最近できたらしく、Pilots Guideの最新レビジョンで新たに紹介されています。ここもまたおしゃれで良さげな感じがします。ここで食事というのも捨てがたいなぁ。またSanta Monicaに来ることを検討しようかな(^^;)。

ところでテラスからはR/Wが一望できるのですが、ここで見ていると次から次にビジネスジェットや小型飛行機が発着しています。見ていて飽きないです。R/Wが1本しかないせいもありますが、結構忙しい空港のようです。こういう中に混ざって我々も降りてきたかと思うと喜びもまたひとしおですね。

蛇足ですが、やっぱりSanta Monicaというと、我々の世代だと、桜田淳子の「来てー来てー来てー来てー、サンタモーニカー」というフレーズが絶えず頭の中を駆け巡ってしまいます。まさか子供の頃に聞いた曲のその場所に自分で飛行機で来ることになるとは思ってもみませんでした(^^;)

さて一休みして出発です。ここから東方向にあるHemet-Ryanというグライダーのアクティビティが活発な空港に向かいます。ここはNRKさんの担当です。

Santa Monica TowerにLeft downwind departureをリクエストして出発! ここら辺はLAXのClass Bがすぐ上にあるので、2000ftで東に向かいます。途中LAXのダウンタウンのビル群の近くをかすめ、Dodgers Stadium上空で旋回したりして(^^)。Class Bを出た後は7500ftに上昇してHemet-Ryanに向かいます。

Hemet-RyanのUNICOMに聞くとR/W 23だそうです。北側から一旦over fieldしてレフトダウンウィンドに入り、R/W 23にタッチダウン。タクシーウェイを進むとTransient parkingとおぼしき場所への入口に「Transientはあっちだよ。ここはCDF (消防)用だよ」というような看板が立っています。あれぇ、Pilots Guideの地図によると、ここがTransientなんだけどなぁ。看板の指示の方向に行ってみると、なんとそこは行き止まり! どへー! やっぱさっきのところでいいんぢゃないか? 止めちゃだめなら誰かなんか言うでしょ、というわけで、UターンしてさっきのTransient parkingとおぼしき場所に戻ります。なんだかガラガラなので、適当に止めて一休みすることにします。全然人の気配がしないので「ゴーストタウン」のようです。

FBOの建物に行くと、何と入口が閉まっています。ががーん、もうおしまいなのかなぁ。それとも平日はやっていないのかなぁ。FBOの建物の後ろに格納庫があり、そこには人がいるようなので、確認してみると、格納庫の方からFBOの建物に入れるらしいです。あ、ホントだ(^^;)。というわけで中で一休み。

出発のため外に出ようとさっきの格納庫の方に行くと、何といつの間にか格納庫のシャッターが閉められていて、出られな゛い゛! これはやばいと思っていると、格納庫の奥で何やら人の気配が。行ってみると若いお兄ちゃんがいたので「この建物から出たい」と言うと、さっき入って来たのとは違う出入り口に案内してくれました。あー危なかった。危うく閉じ込められて帰れなくなるところでした(^^;)。

気を取り直して、Ramonaに帰ります。ここは私の担当です。

R/W 23からLeft crosswind departureします。Homeland VORを経由してRamona方面へ。ここは短距離なので特にNAV Logは作らず、Pilotageで帰ります。ところが、降下ポイントであるLake Wohlfordを探しているうちにすっかり行きすぎてしまい、NRKさんに「で、Ramonaはあそこだと思うんだけど、いつ降下するの?」と突っ込まれてしまいました(^^;)。もう全然高いでやんの。やっぱ何か一つだけに集中してしまうのは良くないですね。ジェネラルに見ないと(※)。反省反省。

(※この「ジェネラルに見る」というのは、MRT教官からの教えのひとつです。)

というわけでちょっぴりあつい思いをしながらRamonaに無事帰還。本日くらいの距離だとあまり疲れないで良いですね。

明日はBig Bear Cityに保険の関係でデュアルで行きますが、教官のスケジュールを考慮して夕方出発することになりました。現地で夕食を取ることになります。そこで、明日の昼はもう一度Santa Monicaに行って、The Humpで昼食を取りに行こう! ということになりました。

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