2000/08/25(金)

タワーソロ

ホテルからアパートという環境の変化のせいか、眠りが浅かったようで、朝7時頃に目覚めてしまいます(^^;)。うつらうつらしながら8時に起床します(また寝たんかい)。ホテルと違い、アパートでは自分の荷物とかノートPC をそのままにしておけるのが良いですね。

朝9:30にSkylineに行きます。本日は教官とともにGillespie空港に行き、現地でソロでタワーと交信をしながらフルストップを3回行います。出発前にTELにてGillespieのATISを聞いておきます。R/W 27R/Lです。風や天候、その他問題はないようです。

RamonaのR/W 27からsouth bound departureでtake off! この時Soft Field Take offを行ってみました。「地を這うような加速」がくせになりそうです(^^;)。

ダウンウィンドから南に向かってトラフィックパターンを離れます。前回の反省を生かして、今回は3000MSLで飛ぶことにします。これならclass Bに入らないのでほぼまっすぐにGillespieに向かって行けます。

San Vicente Reservoir上でタワーとコンタクトします。最初は何回かT/Gを行うのでT/Gをリクエストします。

[以下、P: パイロット、CK: Cherokee、T: タワー、G: グラウンド]

P: Gillespie Tower, CK 8422D, over San Vicente Reservoir, 3000,
request T/G R/W 27L with information X.
T: CK 22D, Gillespie Tower, report over Lakeside.
P: Report over Lakeside, CK 22D.

(実際にはタワーは他のトラフィックについての情報も上記に加えてしゃべってきますが、省略) おぉ、いいじゃないですか!

Lakeside上空に来ました。

P: Gillespie Tower, CK 8422D, over Lakeside.
T: CK 22D, enter right base R/W 27L, cleared for T/G.
P: Cleared for T/G, R/W 27L, CK 22D.

クリアランスは必ずリードバックです。もう後はこのまま着陸すれば良いので、考えようによってはノンタワー空港のCTAFでインテンションを言うより楽かもしれません。

R/W 27Lに着陸。ちょっとフレアが遅めになってしまいました。R/W 27LはRamonaのR/Wより狭いので、R/Wの見え方が「高い」ように見えてしまうからのようです。反省反省。フラップアーップ、フルスロットル、ローテーション。クロスウィンドからダウンウィンドに入り、1200ft (800ft AGL)でレベルオフ。

P: Gillespie Tower, CK 8422D, abeam the tower.
T: CK 22D, traffic on final, tower will call you base turn.
P: Traffic in sight, extend downwind, CK 22D.
T: CK 22D, base turn approved, cleared for T/G, R/W 27L.
P: Cleared for T/G, R/W 27L, CK 22D.

他のトラフィックとセパレーションをとるため、ダウンウィンドをエクステンドしたわけです。ロングファイナルで再びT/Gに向かいます。

こんな感じで何回かT/Gを行い、今度はフルストップします。

P: Gillespie Tower, CK 8422D, abeam the tower, request full stop R/W
27L.
T: CK 22D, cleared to land, R/W 27L, at your discretion.
P: Cleared to land, R/W 27L, CK 22D.

タワーからフルストップの許可が下りました。自分の判断で適当に着陸します。R/Wを出ると、

T: CK 22D, contact ground on 121.7.
P: Contact ground, CK 22D.

今度はグラウンドとコンタクトします。

P: Gillespie Ground, CK 8422D, request taxi to transient
parking at County Terminal.
G: CK 22D, hold position, Cessna is taxiing on D.
P: Holding position, CK 22D.
G: CK 22D, taxi to transient parking via D.
P: Taxi to transient parking via D, CK 22D.

目の前をセスナがタクシーしていたので、それをやり過ごすまで待てと指示してきたわけです。こんなところまでグラウンドは見ているのですね。transient parkingで教官を降ろして、さぁ、ソロで出発です! まぁ変わったことが起きなければ問題ないでしょう(伏線)。

P: Gillespie Ground, CK 8422D at transient parking, request taxi to R/W 27L.
G: CK 22D, taxi to R/W 27L.
P: Taxi to R/W 27L, CK 22D.

R/W 27L手前でBefore Take offチェックを行い、タワーとコンタクトします。

P: Gillespie Tower, CK 8422D, ready for departure, R/W 27L, left
closed traffic.
T: CK 22D, traffic on final, hold short of R/W 27L.
P: Hold short of R/W 27L, CK 22D.
T: CK 22D, taxi into position and hold.
P: Taxi into position and hold, CK 22D.
T: CK 22D, cleared for take-off, R/W 27L, left closed traffic.
P: Cleared for take-off, R/W 27L, left closed traffic, CK 22D.

これでトラフィックパターンを巡って、さっきのT/Gの最後の時のようにフルストップをリクエストして、また戻ってきます。これをあと2回繰り返します。ところが…

3回目のダウンウィンドを飛んでいると、やけにタワーが忙しいです。次から次へと新しいトラフィックが入ってきて、タワーも次から次へと指示を出しています。abeam時点では入り込む余地がなく、ダウンウィンドをエクステンドします。隙間を縫って、

P: Gillespie Tower, CK 22D, abeam the number, request full stop, R/W 27L.
T: CK 22D, traffic on base, tower will call you base turn.
P: Extend downwind, CK 22D.
T: (他のトラフィックを必死でさばいている)

えーと、どこまでエクステンドすればいいのかいな。こ、このままでは進行方向の丘にぶつかっちゃうなぁ(^^;)。タワーは相変わらず忙しいし。こりゃやばいでしょ! 仕方ない、ベースターンを自分の判断で行って、ファイナル方向にもターンします。するとやっとタワーが、呼んでくれます。

T: CK 22D, report your position.
P: On long final, R/W 27L, CK 22D.
T: CK 22D, traffic …ガーピー!

う、誰かがカブりやがった。仕方ないので、こちからか確認します。

P: Gillespie Tower, CK 8422D, am I cleared to land R/W 27L?
T: CK 22D, cleared to land, R/W 27L.
P: Cleared to land, R/W 27L, CK 22D.

ほっ、良かった。無事に3回目のフルストップ完了です。着陸後グラウンドにコンタクトしてtransient parkingに戻ります。

ここで教官を拾います。教官は待っている間、空港スタッフから刺身とかそうめんをもらって食っていたそうです(もちろん、レシーバで私の交信を聞きながらですが)。なんでもそのスタッフの家に昨日まで日本人のしかも女子高生がホームステイしていたそうで、そのお別れパーティーで余ったものを空港に持って来て皆に振舞っていたとかなんとか。そのスタッフは刺身をどうやって食べるのかがわからなくて、日本人とおぼしき教官に話し掛けたそうです。でも良く考えたら前日の刺身って大丈夫なのでしょうか(^^;)?

横道にそれましたが、帰りはR/W 27Rを使います。グラウンドに許可をもらってR/W 27Rにタクシーしていきます。最後にタワーと交信です。

P: Gillespie Tower, CK 8422D, ready for departure, R/W 27R, north
bound departure.
T: CK 22D, hold short of R/W 27R.
P: Hold short of R/W 27R, CK22D.
T: CK 22D, cleared for take-off, R/W 27R, north bound departure
approved, Cessna is circling over Lakeside.
P: Cleared for take-off, R/W 27R, north bound departure, CK 22D.

Lakeside上にセスナがいるので気を付けろとご丁寧に教えてくれました(^^;)。そしてTake off! タワーと交信して出発すると、エアラインのようですね。

いつものようにSan Vicente Reservoir上空を経由して、Mt. Woodson方向からRamonaのトラフィックパターンに入り、Ramonaに到着。

今回はタワーとの交信はぜーんぶ自分で行うことができました。最初の頃(ファーストソロ前にクロスウィンドの練習に行った時)は、ほとんどうまく交信できなくて、かなり打ちのめされたのですが、人間やっぱ成長するものですね。

さて、上記グラウンドとの交信では、実際には私 “Cleared to taxi to transient parking” とか言っていたのですが、教官によると「グラウンドは基本的には “clear” という用語は使いません。”CK 22D, taxi to …” と言っているだけ。もちろんこちらがそうリードバックしても間違いではないが、そういうことを知っておくのも良いでしょう」とのこと。なるほどです。

というわけで本日の訓練はおしまいです。明日はUnusual Attitude Recoveryを行います。おぉ、これは大利根で訓練を受けたそのままです。ピッチアップとダウン時の手順の違いなどそのままです(あたりまえか)。またあの「ぬぉぉぉ!」を味わうことができるわけです(^^;)。

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