2000/08/19(土)

ナイトクロスカントリー

本日はナイトクロスカントリーとして、John Wayne空港に行きます。それまでは時間があるので、午後からWritten Examの模擬試験を受けてみます。

Skylineの教室には模擬試験専用のPCがあり、電源を入れるとAward BIOSからWindows3.1が起動(!)します。プログラムマネージャ(だったかな)から模擬試験用のソフトを起動します。さぁ始め!

紙に印刷してある問題と、このように画面に表示されるのではやっぱなんとなく雰囲気が違います。また、この模擬試験を受けている間も、その教室では他の生徒のブリーフィングやらなんらやで何人か人がいますので、あまり集中してできませんが(^^;)、このくらいで点数がとれないようではいけないと思い集中しまくりながら問題をこなします。

この模擬試験はちょっと古いせいもあり、あらかじめ勉強しておいた現在の問題集とは違う問題もありましたが、おおむねOKです。ただ予想していた通り、気象データの解釈のところがちょっとあやしい…。

ふぅ、どうにか60問をこなしました。所要時間は1時間20分くらい。持ち時間は2時間あるので、慌てなくても大丈夫そうです。そして結果をプリントアウトします。画面のボタンを押し…はぁはぁ、ちょっと待て、落ち着け、あー、ドキドキするぅ。気を取り直してボタンを押します。すると……つづく。










あ、いや(^^;)、合格点(93%)です。4問不正解でした。1問は単純に宣言的知識の問題、1問はケアレスミス(KTSとMPH)、あと2問は予想通り気象データの問題でした(^^;)。これで一応の自信ができましたので、週明けにでも本番を受けてみます。

さて、ナイトのクロカンですが、18:30にSkylineに集合し、WXをとり、NAV Logを完成させ、フライトプランをファイルして、プリフライトチェックをして、後は出発を待つばかり。段々効率が良くなっているせいか、この時点でまだ19:30過ぎくらいなので、出発までの1時間を適当に潰します。

さて暗くなったのでそろそろ出発です。straight-out departureでtake off! トラフィックパターンを回るのではなく、実際にRamonaを離れていくと、他の町の明かりがとてもきれいです。でも「ここでエンジンフェイリャーとかなったらホントやばいな」とも思います。

Escondido上空でPGY VORの336ラジアルをインターセプトして北上していきます。ほぼI-15に沿っていく形です。落ち着いたらフライトプランをオープンして、引き続きSocal Approachにコンタクトしてflight followingを依頼します。

途中のチェックポイントの中には、夜なので見えないものもあり、ナイトの場合のチェックポイントの設定の仕方に気をつける必要があることが反省点です。

そうこう言っている間に、降下ポイントまできました。Socal Approachからは「パイロットの判断で降下せよ」とのこと。 ところでまだ私はR/Wが確認できません。町の明かりに紛れてどこが空港かわかりません。えー、こりゃやばいなぁ。もちろん教官は場所を知っているので鼻クソなんかほじってます(うそ)。

あ、ビーコンライト発見! でもあそこぉ? ただの街ぢゃん。どこがR/Wなのよ? 降下しながら今度はJohn Wayneのタワーと交信します。19Lに着陸許可がおりました。でもまだどこがR/Wかいまいちわかりません。あ、あそこかぁ。まわりの街より暗くなっているぢゃありませんか。もうほとんどダウンウィンドに入る位置まで来て初めてわかりました(^^;)。ダウンウィンドに入り、タワーに位置を通報します。

R/W 19Lへのパターンアルティチュードは約900ftなので、街がすぐ下に見える感じです。ちょっぴりビビりながらベースターンをします。さらに街が迫ってきます。19Rに近づかないように、ファイナルは15度左にずらしてアプローチします。ちょっとアンダーシュートさせる感じです。おぉぉぉ、R/Wライトがビューチホー! スレッショルドのすぐ手前にはハイウェイが走っており、黄金に輝く街明かりとハイウェイをかすめつつアプローチ! となりの19Rにはジェ、ジェット旅客機がアプローチしてきます。ものすごいスピードであっというまに追い抜いて(?)行きます。でもしばらくの間は並走したわけです。こ、これは感動ものです!

そしてタッチダウン! 今度は前日の成果が生きて問題ありません。グランドとコンタクトしてtransient parkingへ。transient parkingに近づくと、係の人が飛んできて、誘導してくれます。おぉ、エアラインみたいですぅ。到着。

その後事務所に行き、燃料を買います。ここは、燃料を買うとパーキング代が無料なんです。ところでこの受付の女性、教官が「この空港にくる一番大きな理由は彼女の100万ドルの笑顔を見るため」というだけあって、ビューチホーです(^^;)。ヒスパニック系なんでしょうか、お肌がしっとりしている感じ(^^;)。

事務所の中で一休みしていると、別の係の人が来て「ここ22時に閉めるから」とのこと。そそくさと外に出ます。一服して帰ります。

John Wayne Clearanceにコンタクトし、あらかじめclass Cの通過許可をとっておきます。でもこの管制官、出発時のヘディングをなぜか330と言ってきます。いや、それじゃぁRamonaと反対方向なんじゃ…と思って再度確認すると(教官が)、やっぱ150で飛べと言ってきます。そうだよなぁ。

グラウンドにコンタクトし、ランナップエリアまでタクシーする許可をもらいます。ランナップエリアから19Lまではまた別に許可をもらいます。

タワーとコンタクトし、take off! ヘディングを150に向け、眼下に街の明かりを見ながら上昇して行きます。とってもきれい。

このあとSocal Departureとコンタクトします。同じくflight followingを受けます。2回ばかり「Restricted Areaに入っちゃうから早く出るように!」とアドバイスをもらいます。そう、今回のフライトプランではRestrited Areaに近いところを飛ぶことにしたのですが、見事に引っかかりました。まぁ半分予想していたことですが、これも反省点とします。

途中フードをかぶって、計器だけでVORのトラッキングやインターセプト、チェックポイントであるインターセクションの特定を行いながらEscondido近くまで来ます。ふぅ、かなり気を使いますが、基本的に普段のフードと同じ要領です。

ここでflight followingが終了しました。あとはいつもと同じようにRamonaに帰るだけです。ちょっと降下するタイミングが遅れてしまい、Ramona近くではかなりの急降下になりました。反省反省。

RamonaのCTAFを5回クリックしてR/WライトをONにします。おぉ、大きな空港ほどではないものの、きれいです。いつもと同じようにタッチダウン! ふぅ無事行って来ました。

ところで、上記ではアプローチとかタワーとの交信に何の問題もないように書いていますが、実際にはあついことだらけです。基本的にしゃべる方は問題ないのですが、何しろ「聞き取れない」ことが一番の問題です。決まり文句なのでこれは経験を積むしかないです。聞き取れた場合は返答に問題はありません。聞き取れなかった場合は教官が答えてくれちゃいます(;_;)。教官はなぜにあんなによく聞き取れる? ラジオの音質も決して良くないし。今回の訓練ではラジオは目的ではないので、ちゃんとできなくても良いとのことですが、かなり「ががーん」という感じです。

本来の目的であるナイトのナビゲーションは基本的にはOKです。ただNAV Logやチャートが夜だと確認しにくいので、ルートなどを全て覚えておくくらいの準備をするのがベストとのこと。ナイトはかなり忙しくて難しいものだということがわかれば良いとのこと(そもそもナイトでソロでクロカンなんて出る方がチャレンジャー)。

というわけで本日の訓練は終了です。明日はGillespieにてソロでタワーの交信とフルストップを3回する訓練の予定です。

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