2001/01/06(土)

Long Beachへ

本日はとても良い天気です。

本日は「行ったことのないタワー空港に教官なしで行く」ことにチャレンジです。Oceansideから海岸沿いを北上し、John Wayne上空をかすめてLong Beachへ向かうというコースです。

行きはNRKさんの操縦で私はコパイ席です。10:05にRamonaからTake off! 本日は風がcalmなため、全然揺れなくてとっても快適です。

Oceanside VORから北上して行きます。John Wayne上空でタワーにコンタクト(NRKさんが)。R/W 25Lに向かうよう指示があります。もうここら辺はLos AngelesのClass BのAirspaceの近くだし、John WayneがClass Cであることからかなりトラフィックが激しいようで、タワーからはSocal Approachにコンタクトするようすすめられます。一瞬あつかったんですが、もうタワーとtwo-way communicationとれているし、もうLong Beachが見えていますので、そのまま降下して行くことにします。

5nm南東で改めてタワーにポジションレポートします。そうすると「Queen Marry上空でレポートせよ」とのこと。えーと、何それ? TACを見ると…あ、ありました。Visual check pointになっています。大きな船ですよ。Queen Marry上空からR/W 25Lに45エントリします。ダウンウィンド上で再びレポートすると「前を行くセスナに続け。No.3」とのこと。おぉ、2つともトラフィックが確認できました。あれについていけば良いのでちょっと安心です。

かなりダウンウィンドをエクステンドした後、ようやくCleared to landが出ました。R/W 25Lに到着! めでたしめでたし…と思いきやここからあつい物語が始まるのです。

まずタクシーウェイに出ました。ここまではまぁ問題ないですね。で、ここから私がグラウンドとコンタクトしたのですが、これがあついあつい! 予め教官に教えてもらったMillion Air Northという所へのタクシーを要求します。そうすると、あっちのタクシーウェイを通れだの、R/W 30手前でHold shortしろだの、そこをLeft turnしろだの、別のCherokeeに続けだの、かなりややこしいです。これはLong Beachの特徴的なR/Wの配置が原因です。そういえば教官は「タクシーがややこしいかもしれないよ」と言っていましたが、確かに!

ようやくMillion Air Northに到着。で適当な所に止めると、なんだかおっちゃんが近づいてきて「ここは旦那の駐機場かい? ここはTransientではなくなったよ」と言います。げ、やばいぢゃん。そういえばTRANSIENTというペイントが黒く塗りつぶされています。やっべ、どうしよ? ん~、じゃあまずはここで給油して、その間にどうするか考えよう、ということになりました。

ところが、ここのスタッフが全然見つからない。スタッフじゃない通りがかりの人に聞いたりして、ようやくMillion Airのスタッフを見つけて、給油してもらえることになりました。でもそのスタッフ曰く「旦那、ここNorthはもうMillion Airのメインぢゃなくなったんですぜ。だからTransientもないんすよ。Million Air Southの方に行けばTransientがありますぜ。」

仕方ないんで、もう一度グラウンドとコンタクトしてMillion Air Southにタクシーすることにします。ここからは私が操縦を担当します。

またしてもこれがあついあつい。どこのタクシーウエイを通れだの、あそこで曲がれだの、そこで曲がるなだの、たぶん5分くらいのタクシーでしたがもうアセアセ。ようやくMillion Air Southに到着。係の人が誘導してくれて今度こそTransientに到着。ここの事務所で「さっきNorthの方に間違って行っちゃったんで、そっちで給油してきました」ということを伝えてめでたしめでたしです。はぁ良かった。

ところが、ここに止めてしまうと、ターミナルビルまで遠く、とても歩いて行けません。というわけでこの近くに飯を食えるところがないか事務所の人に聞くと「うーん、この近くにはないわねぇ。私達は車でダウンタウンまで行くので、乗せてってあげましょうか?」ガガーン。それも申し訳ないし、ちょっとどうかと思ったので、結局ここでは昼食をとらず、ちょっと早めに出発することにします。

次はCatalinaに向います。せっかく昨日デュアルでのチェックアウトが済んだので、今度は自分達だけで行ってみよう、というわけです。R/W 25Lから出発したいのですが、またしてもここからあつい物語が始まります。

まずグラウンドにコンタクトします。タクシーウェイのJからDに向うよう言われます。あれー? Dに行ったらR/W 30方面なんじゃ? でも地図を見るとまぁ確かにそっちからでもR/W 25Lに行けます。まぁDを進めばどっかでR/W 30をクロスしろという指示がくるのでしょう。ところが…

行けども行けども何の指示もありません。ついにR/W 30に来てしまいました。もうここからR/W 25Lに行くにはここをクロスするしかありません。グラウンドに確認したところ、「どこに行きたいのか?」と言われます。いや、だからR/W 25Lなんだってば。そうすると「Dを戻って来い」とのこと。はぁ? もうあつあつ。しょうがないんで戻ろうとすると、「そこでLeft turnをして戻って来い」とのこと。え、でもLeft turnだとあまりU-turnの余裕がないんじゃ…と思ったのですが、ここはまぁグラウンドの指示どおりにLeft turnをしてみます。あ、あ、やっぱこれぢゃあ曲がり切れない! 右メインギアが溝に落ちそうです。ひえー! こうなってしまうとどうしょうもありません。

グラウンドに「前進できないのでバックします」と伝えて、NRKさんとTKDさんに押してもらってバックします! グラウンドからは我々の状況が良くわからないらしく、相変わらずLeft turnしろだのDを戻って来いだの言ってきます。もう、戻れるものなら戻っているっちゅうの! ようやくバックして曲がり切りました。Dを戻ります。

再びグラウンドにコンタクトして「R/W 25Lに行きたいんだ」ということを伝えると「さっきあなたが出発した方面に戻れば良い」とのこと。え~? 「あなたの前に見える飛行機の後ろにつけ」とのころ。あ、ここはさっき出発して最初に曲がった場所ぢゃん。でもここはR/W 25Lの途中なんじゃ…?

そう、なんとR/W 25L の端っこからではなく途中からTake offさせていたのでした。後で知ったのですが、これはIntersection Departureというそうですね。そんなこと知らないので、まさかそんなところで “Ready for departure” なんて言えるわけないぢゃん。てっきりR/W 25Lの端っこまでタクシーする必要があると思うぢゃん。グラウンドもなぜに我々が変な方向に向ったときに言ってくれない? (^^;)

まぁ、これでようやくいつものパターンに入りました。Hold shortしてTaxi into position。そしてCleared for take-off!

クロスウィンドに入ったあたりでタワーから「2nm先2時の方向に飛行船がいるので気をつけよ」とアドバイスがあります。了解! 後は特に何もなくFrequency change approved。

ふぅぅぅ、あっつかったー! やっぱ初めての空港は難しいですね。特にタクシーにこんなに苦労するとは! タワーとの交信は大きな問題はなかったので良かったのですが。まぁこれも経験ってことで。

後はCatalinaに行きますが、特に問題なく到着。ちょっとR/W 22のファイナルが「低く」見えるのに注意が必要です。これはR/Wの周りに地面がないのでR/Wのある平面と自分の位置の相対位置がつかみづらいからだと思います。なんだか低いような気がしてアプローチしていくと、あ、高い(^^;)。フォワードスリップを使って降りました。が、最後でちょっと低くなり過ぎてちょっとビビリつつ落ち着いてタッチダウン。

Long Beachで食いそびれた昼食をここでとって一休みして帰ります。昨日に引き続いてSkylineの別の訓練生のチェックアウトのためにMRT教官もいてびっくり(^^)。

帰りは基本的に昨日と同じルートを帰ります。島巡りツアーはやりませんでしたが(そもそも本日は海面近くにマリンレイヤが出ていてNG)。16時前に無事Ramonaに帰還。

はぁぁぁ、それにしてもあつい経験でした。こういう経験の一つ一つが血となり肉となっていくのだと思うことにします(^^;)。

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