2001/10/12(金)

IFRでTorranceへ

本日は14時からのフライトです。最初Palm Springsに行こうとしていたのですが、昨日教官が「あんまり面白くないかも」と言うのと、「Palm Springsは例の『あらかじめ決められたルート』ってのがないエリアだから全部自分でルートを決めないといけないので面倒かも」と言うので、やっぱ止めにして(^^;)、Torrance (TOA)に行くことにしました。ここだったらILSアプローチできるし。

というわけで、午前中はTOAへのルートを確認しておくことにします。昨日SMOに行ったのとほぼ同じルートになります。

IFRのフライトプランをファイルして(自分で!)、IFRのクリアランスをTELでとって(教官が)、さぁ出発です。

RNMを出発してヘディングを280°へ。Socal Approachにコンタクトします。”Resume own navigation” です。フードを被ってRNMのIFR departureに従って上昇を続け、MZB 007°をインターセプトして北上して行きます。

Approachから “Direct to OCN” と指示されたので、本来のV208ではなく現在位置から直接OCNに向かいます。ここからはSMOに行った時と同じく、OCNから301°のV23を進み、SLIに向かいます。

SLI近くまで来ると、TOA方向へ誘導されます。ここからはApproachの言う通り飛びます。何回かに分けて高度を下げる指示が来ます。TOAのILSアプローチのコース近くまで来ると、ローカライザにアラインしろと言われます。この時点の高度を維持したまま、まずはアプローチコースに乗ることになります。こういうパターンもあるんですね。

ILSアプローチの許可が下りました。ここから降下してグライドパスを捕まえに行きます。ちょっとまだ高いか。あ、マーカーが鳴りました。ここで2000ftでなくてはならないのですが、まだ高いです(^^;)。降下率を大きくしてみますが、思ったほど降下が間に合わない感じです。

タワーにコンタクトすると着陸許可が下りました。相変わらずローカライザに合わせるのがふらふらしますが、それよりもグライドパスがまだ高いです。

そうこう言っているうちに、DA (Decision Altitude)まで来ました。フードを取ってみるとコースはまぁまぁです。ちょっとだけ右にずれています。高度はやはりちょっと高いです(^^;)。ここからスロットを絞り、フルフラップにします。これでもまだ高いので、フォワードスリップで高度を落とします。これでショートファイナル。後はいつもと同じです。R/W 29Rにタッチダウン。

ほほぅ、ここがTOAかぁ。なかなか小奇麗な空港ですね。タワーのそばにTransientがあるのでそこに止めます。

現在17時くらいですが、せっかくTOAに来たので、ちょっと早い夕食を取ることにします。空港そのものにはレストランの類はないのですが、Torranceは日本人がたくさんいる街なので、ここから歩いて行ける距離にいくつか日本食屋があるらしいです。

空港のすぐそばには結構な大通りが走っていて、その沿道にはいろんな店があります。空手の道場とか、日本食風のファーストフード店なんかもあります。

歩いて15分くらいの所にあるKITCHEN PAPAという「洋食屋さん」に行くことにします。教官曰く「私の記憶が正しければ、確かこの辺り」ということで行ってみますが、あれっ? 見当たらない。確かに日本茶を売っているお店はありますが、これじゃないし…。そのお店の人(日本人のおばちゃん)に聞くと、1つブロックがずれてました(^^;)。

というわけでKITCHEN PAPAに到着です。さっそく入ると「すみません、17:30からなんです」と言われてしまいます(^^;)。現在17:15なので、ちょっとどこかで暇つぶしすることにします。

喉が渇いているので、飲み物でも飲みたいのですが、日本と違って街中にひょいと自動販売機はありません。しかたないので、近くにあったジュース屋さん(よくデパートの地下なんかにある生ジュース類を売っているお店をもう少し大きくした感じ)に行ってフルーツジュースを飲みます。私はWatermelon Juiceを頼んだのですが、これがやけに甘い。っていうか、これ本当にこの甘さで飲むものなのか? って感じです。甘すぎて全然スイカの味なんかしないんですが…

私の頼んだのは生ジュースでななく、いわゆるディスペンサーからジャーって出すやつなので、きっと原液と水が適度に混ざるのが普通なんでしょうが、少なくとも私にはこれが原液そのものに感じます。やけにトロトロするし。氷も入ってなかったし。そういえば対応してくれた店員(中国系?のおっちゃん?)はレジの扱いがおっかなびっくりだったので、たぶんまだ新米で、ひょっとしてジュースの入れ方を間違ったんじゃないでしょうか(^^;)。

そうこうしているうちに17:30になったので、またKITCHEN PAPAに行きます。この時間なら我々が一番乗りだと思いきや、既に3組も先客がいます。そんなに皆待ち構えているのでしょうか(^^;)?

ここは「日本にある洋食屋さん」そのままって感じです。メニューも、フライとかハンバーグとかステーキとかです。日本人にはおなじみの雰囲気ですが、きっとアメリカ人には「不思議な」感じがするでしょう。

私はポークジンジャー(豚の生姜焼きがステーキプレートに乗っているもの)を頼みましたが、想像したのと全く同じ味でした(^^)。うんまいです。

帰りですが、この時点で既に薄暗くなっています。空港に向うと既にR/Wライト類が点灯しています。おぉなかなか美しい。プリフライトしているうちに更に暗くなってきて、出発時点ではナイトです。

グラウンドにコンタクトしてIFRのクリアランスを要求しておいて、R/W 29Rにタクシーします。ランナップエリアでクリアランスが出たので、あとはタワーにコンタクトして出発の許可が下りるまで待ちます。

今回は比較的短時間で許可が下りました。R/W 29から出発! R/Wライトがとってもビューチホーです。

R/Wヘディングで出発して、LAXへの170°コースに乗って南下します。V64で東方向に向かい、SLIを目指します。SLI近くでApproachからV23へ向かえとの指示が出ます。本来のコースはSLIから更に東方向に行くのですが、この時間だと他にトラフィックがいないようで、ショートカットさせてくれるようです。

とはいっても相変わらずここら辺はトラフィックが多く、特ににジェット機がブンブン飛んでます。Approachから「B-767が近づいている」とのトラフィック情報が出ましたので外を見てみると、派手にランディングライトをつけた767がすぐ上空を通過して行きます(もちろん高度は違っているので問題ないですが)。

V23に乗ってOCNに向います。OCNからはApproachの指示に従ってヴィジュアルアプローチのためのコースに乗ります。いつもだったらOCNから100°の方向がRNMですが、他のトラフィックの都合か、OCNからそのまま120°で進み、RNMの真西からRNM方向へ向かいます。

ここでIFRをキャンセルして後はVFRでRNMに向います。RNMのR/WライトをつけるとはっきりとR/Wが確認できました。

ASOSを聞くと風が090から吹いているようなのでR/W 9に下りることにします。相変わらずナイトだとR/Wまでの高さがもっと高いような気がしますが、フレアが遅れないよう気をつけてタッチダウンします。

というわけで本日はおしまいです。明日は「General aviationの空港としてアメリカでもっとも忙しい空港」といわれているVan Nuysに行ってみることにします。

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