2002/07/05(金)

クロスカントリー(ロング)

本日はinstrument訓練の最大の山場(?)であるクロスカントリー(ロング)の日です。これはチェックを受けるためのrequirementにもなっているもので、RNMに戻って来るのを含めて「3回のフルストップ」で「3種類のアプローチ」をする必要があります。それ以外にも距離とかが決まっているみたいです。

このクロカンのルートは、RNM→OXR、OXR→CNO、CNO→RNMの3レグです。トータルで5時間弱となる、体力的にもハードなものです。

前日から、3レグ分のNAV Logを作ったり、エンルートチャートにルートを記入したりして準備しておきます。ルートは全てTECルートとなりますので、ルートの選定をする必要がない(する余地がない)のですが、その代わりそのルートを予めAirway Manualなどで調べておく必要があります。このあたりはショートのクロカンと同様ですが、レグが1つ多いのでその分作業量も増えます(^^;)。

さて当日朝、WXを取ってみます。朝7時時点のMETARはエンルートも目的地もあまり良くありませんが、我々が飛ぶ時間のTAFではちょっとだけ回復傾向です。VNYやCNOあたりはSCKになる予報です。とは言っても、SNAやLAXなどの海岸沿いは軒並みOVCです。きっと本日はVFRなら「つまらない」フライトになるでしょう。OXRなんかはおもいっきしOVC015だったりするので、「絶好のIFR日和」ってことですね(^^)。

8:30にSkylineに行きます。家のTELからは長距離電話がかけられないので(^^;)、SkylineのTELでOXRのATISを聞いたりしてみます。相変わらずOVC015ですが、特に問題はないようです。alternateをファイルする必要はなさそうです。また、もし予報に反してOXRの天気が悪化した場合は、CNOに行くことにします。

FSSにTELして、IFRのフライトプランをファイルします。これは特に問題なしです。

出発は現時点から30分以上先なので、今のうちにプリフライトとランナップを行っておきます。今回もランナップはR/W 27のランナップエリアまで行ってやってきました。ちょっと面倒ですが、これが一番間違いないですから(^^)。

荷物を積み込んだりして「いつでも出発できる状態」にしておいてTRACONにTELしてIFRクリアランスを取ります。これもまた問題なしです(^^)。今回も「出発まで15分くれ」って言ったのがきいたのか、valid timeは1635Z、void timeは1645Zです(現在1615Zくらい)。普通valid timeとvoid timeの間は5分なのですが、今回は10分あります。いつもよりマージンがありますね。

1レグ目

1レグ目はRNMからOXRまでです。さて出発しましょう。R/W 27の端っこでvalid timeになるのを待ちます。教官曰く、この時 “hold short” と言ってしまうと「出発する気満々」を意味するので、何も言わないで待っていて良いそうです。逆にいうと、他に出発しそうなヤツがいる場合、”hold short” って言ったモン勝ちで、言ったヤツから出発するという暗黙のルールがあるとのことです。なるほど、これは今更ながら勉強になりました(^^;)。

valid timeになりました。R/W 27からstraight-out departureで出発。upwindでヘディング280°にして OCN 280°ラジアルに乗ります。DEPにコンタクトすると、本日もMZB 007°ラジアルに乗る前に “direct to OCN” です。ところがですねぇ、この時、私のヘッドセットのスピーカ側のプラグの接触が悪かったせいか、ヘッドセットが「無音」になっていて、DEP からの指示を聞き逃しているんですね。実は “heading 240″ と一旦指示が出ていたようなんです。どうりで教官が「240°ですよ!」と言ってヘディングをグイと直しちゃうはずだわ(^^;)。その後、”direct to OCN” だったんですね。

気を取り直してOCNにdirectします。OCNからはV23に乗ります。コースは301°。次のVORであるSLIをNAV1にセットしておきます。これはCOP (Change Over Point: NAV aidの周波数を切り替える点。エンルートチャートに書いてあればその点、書いてなければ、VOR間の中間地点)を過ぎた時にすぐNAV2を参照できるようにするためです。で、この時、DMEも次のSLIにセットしようとしてしまいましたが、それはやっぱりCOPを過ぎてからセットし直せば良かったんでした(^^;)。

SLI近くに来ると、レーダーベクタ開始です。SLIまで行くことなく、LAX方面に向かわされます。この時、もうSLIは使わないでしょうけど、これを使って現在位置を把握し続けておきます。

LAXの西側を北上するような感じでレーダーベクタされています。これはいわゆる “Shore Line” というルートになるようです。LAX近くを飛んでいる時はLAX VORを使って現在位置を把握しておきます。

TECルートだとVNY方面に向かうのですが、どうやらそこへは向かわず、直接OXR方面にベクタされて行くようです。VNYの西側に来ました。ここで、

APP: CK 3567P, join LOC.

と言われます。へっ? LOCって…こんな遠くから?? 思わず耳を疑ってしまいました。アプローチチャートからだと、VNY 251°ラジアルに乗ってOXRに近づくもんだと思っていましたが、こういうこともあるそうです。

LOCに乗りながらOXRに近づいて行くと、”cleared for ILS Rwy 25 approach” が出ました。GSにも乗って降下開始。教官が「外を見ても良いですよ」というので見てみるとすっぱり雲の中です(^^)。

フードを付け直して降下を続けて行くと、スーっと雲から出たようです。このあたりはCMAの上空らしいです(フードを被っているからわかりませんが)。更に降下を続けてDAです。外を見るとぴったりショートファイナル(^^)。OXRに到着です。

transient parkingに止めて給油をFBOにお願いしておきます(教官が)。この時点で11時過ぎくらいですが、せっかく初めて来た空港なので、ターミナルビルにあるレストランに行くことにします。ここからターミナルまでは、一旦表通りに出て歩いて行きますが、5分以上かかるでしょうか。それなら最初から “restaurant parking” に止めれば良かったですが、まぁいいや(^^;)。

ターミナルビルに行ってみると、コミュータ線が就航しているだけあって、小ぢんまりとしながらも結構立派な雰囲気の建物です。その脇にレストランがありますが、Pilots Guideにある “Hitching Post Restaurant” という名前ではなく、”BUCKY’S Bar・B・Que & Grill” という名前になっています。そこで早めの昼食をとることにします。ちなみに我々をサーブしてくれたウェイター、なんだかおねぇっぽいです。ガタイは大きいのですが、ピアスなんかしちゃって、物腰もなんとなーくクネクネナヨナヨしています(^^;)。いや別にいいんですけどね。

昼食後、transientまで戻ってFBOで燃料の精算をして、ついでにFSSにTELしてIFRのフライトプランをファイルしておきます。「1-800-WX-BRIEF」と押そうとしたのですが、プッシュボタンのキーに書いてある例のアルファベットが擦り減っていて良く読めません(^^;)。確かこのキーだったよなーなどと思い出しながらTELします。無事つながりました。ここはHawthorne FSSなんですね。

出発までの時間、CNOへのフライトの準備をしたり、プリフライトしたりしておきます。

2レグ目

2レグ目はOXRからCNOまでです。さてそろそろ出発です。エンジンをかけてATISを聞きます。たまに「エンジンをかける前にIFRクリアランスを取れ」という空港がありますが、特にそういう指示がATISなどで出されていなければ、エンジンをかけてからで良いそうです。

GNDにコンタクトして IFR クリアランスを要求します。でもGND からはすぐに “taxi to runup area” が出てしまいますので、タクシーを開始します。でもタクシーし始めた途端 “Say your request” って言ってきますが、そりゃまた無茶な(^^;)。”Stand by” と言ってランナップエリアまで行ってから改めてIFRクリアランスを要求します。予定通りのVTUL7というルートでクリアランスが出ました。

タワーにコンタクトして、”runup completed” を伝えます。そうすると “taxi to R/W 25, hold short” が出ますので、R/W 25に行きます。ここで改めてタワーに “ready for IFR release” を要求するとすぐに “cleared for takeoff” が出ました(^^)。

ちなみにですね、OXRでは出発する場合、

  • GNDに「ランナップエリアまでのタクシー」を要求 → タクシー許可
  • ランナップエリアに移動してランナップ
  • タワーに「ランナップ終了」を報告 → アクティブR/Wへのタクシー許可
  • タワーに「出発準備完了」を報告 → 離陸許可

となります。このあたりはPilots Guideに書いてないですが、きっと最初にGNDにコンタクトすればそういう指示があるはずです。

R/W 25から出発して右旋回で上昇してヘディング070°。VNY VORが受信できた時点でVNY VORにdirectします。

VNY VORからはV186でPDZ VORへ。PDZ VORの20nm手前くらいからCNOへのアプローチの準備をします。

PDZ VORのちょっと手前からレーダーベクタ開始です。この間CNOに来た時とほぼ同じ感じでしょうか。”cleared for ILS Rwy 26R approach” のクリアランスが出ました。ここではGSアウトという設定でLOCアプローチします。

降下するにつれてかなりバンピーになりますが、なんとか規定されている通りステップダウンで降りて行きます。MDAくらいで外をみるとぴったりとファイナルに乗っています(ILSではないので、ショートファイナルほどには降りない)。CNO着。

あまり時間がないので、すぐに出発できるよう、GNDに “taxi to transient at the base of the tower” を要求して、タワーのそばのtransientに止めることにします。

ここで、すぐに教官の携帯を使って次のフライトプランをファイルしておきます。出発までの時間、ちょっと歩いた所にあるフライトスクールに行って「しぼり出して」おきます。ここは実は本日お休みだか早じまいだったようですが、我々が行くとスタッフの方が開けてくれました(^^;)。お礼というわけぢゃないですが、中の自動販売機で飲み物をgetしました(^^)。

3レグ目

最後のレグはCNOからRNMまでです。

エンジンかけてATIS聞いて、GNDにコンタクトしてIFRクリアランスを要求します。ここでも “taxi to R/W 26R via taxiway G” などとまずタクシーさせられます。ランナップエリアで改めてクリアランスを取ります。この時点ではsquawkだけは “squawk assigned by tower” です。

ランナップ後、タワーにIFR releaseを要求。タワーからsquawkもらって出発。PDZ VORにdirectします。

PDZ VORからはV186へ。ヘディング130°ですね。次のフィックスまで29nmあるのですが、その手前くらいからレーダーベクタ開始です。直接JLI VORにベクタされるようです。

途中他のトラフィックの関係でヘディングを変えさせられたりしましたが、基本的に “direct to JLI” です。JLI VORまでは現在の8000ftを維持して、そこから先は “cleared for VOR approach at RNM” です。現在ヘディングは120°なので、これだとJLI上空でのホールディングパターンを使ったcourse reversalはteadrop entryとなりますね。

JLI上空通過、ヘディング090°、タイマスタート、降下開始。今のうちにNAV1をJLIの270°コースにセット。1分飛んで左旋回でJLIの270°コースに乗ります。JLI VORを再び通過するまでは7700ftを維持。JLI VOR通過後、再び降下開始。後はRNMのVORアプローチの手順で降りて行きます。

10nm NEくらいで “RNM in sight” ってことでIFRをキャンセルしておきますが、このままアプローチは継続します。MDAは通常2580ftですが、既にVFRですので、DAを3500ftと想定して、アプローチします。ちょうどVFRで飛ぶ時にoverfieldするような感じにするわけです。

3500ftでMDAとして、空港をoverfieldします。後はMt. Woodsonに向かって進んで、いつものように降ります。

ふぅ、ようやく長いクロカンが終わりました。トータル4.7時間。そのうちフード(actual含む)は3.8時間。3種類のアプローチもこなし、無事クロカン(ロング)が終わりました。あぁ、腰が痛い(^^;)。

ブリーフィングでは「クロカンの準備(NAV Logの作成、WXを予めとっておくこと、フライトプランのファイル、IFRクリアランスの取り方)は大変良いです。タワーからの出発手順もOKですが、takeoffの前の周波数セットやsquawkのセットが漏れないよう、チェックリスト通りにやるようにしましょう。ILSアプローチでOMから内側でコレクションアングルがちょっと大きくなることがありましたが、それ以外はとても良いです。LOCアプローチではマーカのセットが抜けました。漏れないようにしましょう。今回はVORにdirectすることが多かったですが、あんな感じでOKです。フライト全般は(上記細かい点を除いて) very goodです。」を頂きました。

明日はお休みですが、NRKの友人のYMGさん(女性)がRamonaに「体験操縦」に来ていますので、それが終わったら午後から久しぶりに「VFRで」クロカンに行って来ようと思います。行き先はPSPの予定です。日曜日はチェックの準備などについて午後から座学の予定です。

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