2002/06/11(火)

VOR time/distance・LOC

本日は16時からのフライトです。

VORまでの時間と距離を測るってやつをJLIを使ってやりたいのですが、いつものように出発するだけだと所望のラジアルを過ぎてしまいます。というわけで、right crosswind departureした後、空港の北側でサークルしながら5500 ftまで上昇します。これはフードをつけないでやったので、久しぶりに外を見ながら飛んで気持ち良かったっす(^^)。

JLIの270ラジアルのちょっと南からヘディングを360にして飛びます。所定のラジアルと直角に飛ぶわけですね。

CDIがセンターになったところでタイマをスタートさせて計測開始! と同時に次のラジアルにVORをセットします。北向きに飛んでいるのだから280ラジアルですね。CDIが再びセンターになったところでタイマストップ。えーと、1分12秒でした。ここからJLIまでの時間は、

ですから、1.2 × 60 / 10 = 7.2 (分)と見積もることができます。ちなみにこれって、「tanθ= 1/60の時のθが約1°」というrule of thumbをうまく使っているんですね。ですからあまり大きな相対角度ではダメです(^^;)。

この時間から距離を出してみます。本当は現在のGSがわかっていれば良いですが、見積もりはTASで行います。上記「時間」の式に「TAS (nm/min)」を掛ければ良いですが、「TAS (nm/min) = TAS (kt) / 60」ですから、

と見積もれます。今回の場合、TASを約100ktとすると12nmってことですね。実際にDMEを見てみると14.6nmくらいになってます。これはDMEが「斜めの距離」を測っていること、VORの精度にもよること(CDIがセンターといっても数秒は誤差がある)から、この程度合っていれば良いとのこと。実際、DMEの指示から1nmを引いたくらいが実際の水平距離と思えば良いので、そうすると実際は13.6nmくらい。TASを105ktとかもっと正確にいうと13nm弱。まぁ誤差は「一桁%」なんでこんなもんでしょう(^^;)。

次にローカライザ(LOC)のインターセプトってのをやってみます。CRQのLOCの周波数をNAV 1にセット。そうすると、OBSを回しても関係なく、現在のLOCとグライドスロープを示します。今回は高度を高いままにするのでグライドスロープは無視することにします。ここからフードを被ります。

この状態でCRQのLOCを直角に横切ってみます。ほほう、VORに比べて、かなり早くCDIが動きます。計器のドット1つが0.5度ですからね。

さて今度はインターセプトしてみます。実際にATCからは30°の角度でインターセプトするよう指示されることが多いそうなので、我々も30°でやってみます。CRQのLOCは245°、現在我々は北側にいるので、ヘディングは210°くらいで向かいます。お、CDIが動き始めました。タイミングを見計らってヘディングを245°に。CDIがセンターになるよう微調整します。WCAは左に10°くらいですね。ちょっと風が強いようです。

CRQまで5nmくらいでouter marker (O)の音(----)がし始めて、ランプも点灯します。更にLOCに乗って行くと、0.5nmくらいでmiddle marker (M)の音(-・-・)がし始めて、ランプも点灯します。いいっすねぇ(^^)。

このままLOCをインターセプトしつつ、CRQをoverfieldします。そうすると今度はLOCのバックコースのoutboundとなるわけです。outboundだとCDIは正しい「ずれ」を示します。ところがバックコースをinboundして来ると、CDIは “reverse sense” するので、ちょうどVORのコースを反対にセットした時のようにCDIが「反対」に動きます。これは要注意です。

というところでRamonaに戻ります。昨日のように教官がヘディングと高度を指示しますので、その通りに飛びます。お、なんとなくMt. Woodsonに向かって行く感じがします。フードを取ってみるといつもの位置(^^)。後はいつもと一緒です。ところが45エントリしようとするタイミングでleft crosswindをターンしているやつがいます。タイミング悪いなぁと思いつつ(←お互いにな)、right 360 for separationして、再びdownwindに入り直します。

ブリーフィングでは「VORを使ったtime/distanceはあんな感じでOKです。TASは我々の飛行機でこのあたりを飛ぶ場合は100ktとか105ktになりますが、OATと高度をパラメータにA/Sの計器でも計算できるので参考にすると良いでしょう。LOCのインターセプトも問題ありません。」を頂きました。

次回はホールディングをやってみます。RamonaのIFR departure procedureにも使われているBONDO intを基点にして右回り/左回り、parallel/teardropエントリをしてみるそうです。このための座学をちょっとだけやって本日はおしまいです。ホールディングは結構ヘディングとかタイマとかやることがあるので、あらかじめ図を描いておくと良いとのこと。これは宿題ですね(^^)。

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