2002/09/12(木)

教官同乗クロカン

本日は夕方からのフライトとなります。requirementの一つである「教官同乗の片道2時間、100nm以上のクロカン(day VFR、night VFR)」を満たすためのクロカンに行きます。行きはday VFRで、帰りはnight VFRで行うため、夕方からの出発としたわけです。行き先はLaughlin/Bullhead International (IFP)です。Laughlinのカジノのバフェで夕飯食って帰ってくる予定です。

お昼頃からアパートでNAV Logを作ったりして準備を開始します。出発1時間前にはWXも取ってNAV Logを完成させておきます。天気は特に問題ないです。TRMのあたりで「雲が12000ft/light turbulence」というPIREPが出ているくらいで、砂漠方面はずっとSKCです。TAFでも帰港時間の海沿いはほとんど雲がありません。これならRNMも問題ないでしょう。風は、IFPのあたりで西側から吹いているものの、ほぼ全行程に渡って北側からの微風です。NOTAMも特になし。

15:30にはSkylineに行って出発の準備をします。この時間でもまだかなり暑いです。準備をしているだけで汗だくです(^^;)。

さて、16時くらいになりました。出発しましょう。このフライトにはISYさん、OKTさん(ともにprivate訓練中)が同乗します。二人ともまだクロカンには行ったことがないので、大変楽しみにしていてくれたみたいです。

16時過ぎにR/W 27から出発! JLI VOR方面に向かうため、いつものようにダウンウィンドからoverfieldしようとすると、他にoverfieldしてくるトラフィックがいます。なので、ダウンウィンドをしばらくそのまま飛んでからNE方面に向かうことにします。

この時間でもまだ気温が高いので、若干上昇率が悪いです。ArrowはパワーがあるのでWarriorよりずっと登りますが、4人乗っているのでさすがにきついですね。JLI VORで7500ftの予定でしたが、ちょっと間に合わなかったかな。

7500ftでレベル。ミクスチャを調整してクルーズに入ります。このあたりはあいかわらず上昇・下降気流があって、ともすると高度がすぐ変わってしまいがちですが、その変化をすばやく感知して、高度がかわらないよう押さえ込みます。

さて、ここでGSや時間を測るってのをやってみます。JLI VORからTRM VORまでの時間がわかれば、GSがわかりますね。計算すると130kt弱くらい。DMEでもダブルチェック。ほぼ同じ値です。これを元にTRM VORからTNP VORまでのETEを算出します。予め作っておいたNAV Logの値とほぼ同じです。

また、OATとpressure altitudeからTASを求めて、これとGSとWCAから風を求めてみます。このあたりは予報より風が強いようで、WCAは北側に15°くらい。そうすると風は北側から15ktくらい吹いているようです。

TNP VOR通過。さっき求めたETEぴったりで到着(^^)。次はEED VORに向かいます。ここら辺りの砂漠地帯は相変わらず何にもなくて退屈ですが、同乗しているお二人はこういう風景を初めてみたということで、楽しんでいるようです。もちろんチャートを見ながらクロカンの勉強もしていますが(^^)。

EED VORに向かう途中、ETAを求めてみますが、このままだとIFPには2時間かからずに到着してしまいそうです。そこでまずはパワーを少し絞って、GSを遅くします。それでも2時間になりそうもないので、EED VORからIFPに向かわずに、北東方面にあるFord Motorというプライベート空港上空まで行ってまたEED VORに戻ってIFPに行くことにします。ちなみにFord Motorは、あの車のメーカーのFordのテストコースを兼ねている空港(というか、テストコースに空港もあるという感じ)です。

EED VOR通過。Ford Motorはここから055°のコースで20nm。GSは120ktちょいなので、約10分で到着ですね。お、Ford Motorが見えました。確かにテストコースらしき楕円のコースが見えます。空港は…ほほぅ、テストコースの中にR/Wがあるようですね。テストコース上に何台かの車が走っているのが見えます。R/Wもテストコースを兼ねているようで、この時は車が走っていました。かなり立派なコース&R/Wです(^^)。

Ford Motor上で180°旋回して再びEED VORに向かいます。EED VORからは降下を開始してIFPへ。

この時点で2時間となりました。18時を過ぎていますので、IFPのタワーも終わって、今はノンタワー空港となっています。IFPにはATISやASOSがないですが、他のトラフィックはR/W 16を使っているようですので、我々もそちらに向かいます。Laughlinの町の南西にある発電所の煙突の煙をみるとほとんど無風です。

発電所とホテル群の間がダウンウィンドとなりますので、それに合わせてライトトラフィックで45エントリします。ベースでちょっと高度が低くなっちゃいましたが、特に問題なくR/W 16にタッチダウン。

タクシーウェイHを下っていつものようにtransientに到着です。ちなみにですね、前回IFPに行った時にtransientの位置が変わっていてとまどったのですが、それはたまたまではなく、もう昔のtransientは使っていないそうです。なんでも昔のtransientはFBOから見えないのでセキュリティの関係でそうしたとか。

FBOの電動カートが迎えに来てくれますので、それに乗ってFBOのビルに行きます。チェックインして燃料をお願いしておきます。

さて、例のごとく水上バスに乗って対岸に渡り、Riversideのバフェに行きます。ちょうど夕食時だったせいか、ちょっと並びましたが、食べ放題の料理をたんまり堪能しました(^^)。

食事が終わると、あたりはもうすっかり暗くなっています。水上バスで空港側に戻ります。

さて帰りの準備です。FBOのpilot loungeみたいなところでWXを取ります。coutesy TELがあるのでそれを使ってみますが、FSSにはつながるものの、オペレータに全然つながりません。しかたないので、もう機体のところまで行って出発準備をしてから、改めて教官の携帯を使ってWXを取ることにします。

【後日追加】この時私が使った「courtesy TEL」ってのは、どうやら「Riverside FSS」ではなく、ホテルとかタクシーを呼ぶためのものだったようです。そりゃ向こうのオペレータも「何いってんだ? こいつ?」となってしまいますねぇ(^^;) 今思えばなんという恥ずかしいミス…何事も経験です。

プリフライトして改めて教官の携帯でWXを取ります。今度はFSSのオペレータにつながりました(^^)。でもこのブリーファはRNMの場所を良く知らないらしく「RNMに近い大きい空港を教えてくれ」とか聞いてきます(^^;)。CRQとかSEEだ、と教えてあげると、それらのTAFを元にブリーフィングしてくれます。

(あ、RNMにはTAFがないので、近くのTAFがありそうな大きな空港を知りたかったのかも。)

ルート上(dessert area)は特に問題ないですが、CRQなど海沿いは現在はSKCですが、到着予定時刻の予報はOVC030です。ですから海沿いに行くのであれば “VFR not recommended” とか言われてしまいますが、RNMのあたりはむしろdessert areaなので問題ないようです。

さて出発しましょう。無風ですのでR/W はどっちでも良いのですが、 我々はsouthbound departureしますので、 R/W 16に向かうことにします。transientからタクシーウェイHを上って行きます。CTAFから聞こえてくる声によると、CitationがR/W 34 にアプローチしてきています。その後にMD-80も来ているようです。これらをやり過ごしてからR/Wをクロスすることにします。R/W手前で今のうちにランナップしておきます。

と、ところがですね、Citationが着陸したあと、パイロットがCTAFで「後ろから来るMD-80、ゴーアラウンドの準備をしてくれ!」と言っています。空港のメンテナンス(?)みたいなところとなんだか話しています。どうやらちょっとトラブルがあったらしく、着陸した時にR/W上に何かが落ちたとかなんとか…。ぎょぎょっ! MD-80がゴーアラウンドして行きます。そうこうするうちにメンテナンスカーみたいなのが煌々と照明をつけながらR/Wに入って行きます。エアポートクローズです。ひー!

メンテナンスカーがR/Wの真中より北側あたりで止まり、人がワラワラと出てきてなんだか点検だか障害物の除去を行っています。おいおい、大丈夫なんだろうか? MD-80は2回目のゴーアラウンドをしています。

そうこうするうちにメンテが終わったようです。メンテナンスカーがR/Wを去って行きます。ようやくエアポートクローズが解除されました。この間ほぼ30分(^^;)。まぁ、ログにつけるフライト時間的にはこれで確実に2時間を越えることになりますので良しとします(^^;)。

MD-80が無事着陸。でも万が一障害物が残っているとまずいので、我々もR/W 34を使うことにします。これなら障害物があったと思われる場所よりもずっと手前で離陸できますから。R/WをクロスしてR/W 34に向かい、left downwind departureで出発。

あとは特に問題なく、EED VOR、TNP VOR、TRM VOR、JLI VORを経由してRNMに向かって降下して行きます。天候も特に問題なし。

ところが、ちょっと降下レートが小さかったみたいで、RNM近くでもまだ5000ftです(^^;)。これだとRNMの直上のclass B (4800ft)に入っちゃう可能性があるので、ちょっと西向きに飛んで降下します。あー、反省反省(^^;)。

改めて3500ftでoverfieldしていつものようにR/W 27に到着。ふぅ。

これでcommercialのrequirementは全て達成です。飛行時間もすでに250時間を超えているし(^^)。

明日はマニューバを自分で練習する日です。ちゃんと午前中に起きないと(^^;)。

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