2002/08/24(土)

Reddingへ

本日はSan Joaquin Valleyの北の果て、Reddingまで移動します。8/21(水)に実現できなかった「ロングクロカン」をここで行おうと思います。そのため、本日も私が全部のレグを担当します(伏線)。

ビレッジを出発してI-41をひたすら南に下ります。下りの山道が多く、しかも道にはカードレールがないのでうっかりちゃっかりしていられません(^^;)。来た時とは反対に、段々と背の高い樹木が少なくなり、いつの間にかいつもの平原になります。

2時間くらいでFresnoに到着。レンタカーを返却します。タワーの近くのFBOに行きたいのですが、Hertzの係りに聞くと、特にHertzで送迎はしてくれないようです。しゃーない、タクシーでも使うか…と思って外に出ると、ちょうどMercuryの車が来ていましたので、運転手に聞くと乗せて行ってくれることになりました。こりゃラッキー! 運転手も “You’re lucky!” と言ってました(^^)。Mercuryに到着して、燃料の精算をして、さぁ出発。

まず、FATからすぐ南のVisallia (VIS)という空港に行くことにします。ATISによるとグラウンドの周波数でクリアランスを取れとのこと。グラウンドにコンタクトして、class Cのクリアランスを要求します。squawkとデパーチャの周波数をもらいます。2000ft以下を保つよう指示されます。

R/W 29Lにタクシーしてタワーにコンタクト。left downwind departureで出発! 普通、離陸してすぐに “contact departure” となると思うのですが、なんだか全然そういう指示がありません。既に2000ft近くになりつつあります。念のため確認を…と思ったらタワーからものっそい早口で “Cherokee 8422D, contact departure!” と言われます。ひょっとしてタワーの人、忘れていたのかもしれません(^^;)。

デパーチャにコンタクトするとすぐに “Altitude restriction canceled” です。このまま3500ftまで上昇します。10nmくらい離れたところで予想通り “radar service terminated, squawk VFR, frequency change approved” です(^^)。

VISはすぐ近くなので、すぐ降下開始です(^^;)。R/W 30にタッチダウン。ここからすぐにタクシーバックして、次の空港に向かいます。

次はVISのすぐ西にあるHanford (HJO)という空港に行きます。VISを出発して、これまたすぐにHJOに到着。

(このあたりでなんか気付いた人、突っ込んでもらって結構ですヨ。)

HJOでもタクシーバックして、今度は250nm以上の距離を飛ぶべく、ReddingのBenton (O85)に向かいます。ReddingにはこのO85 (ノンタワー: 主にジェネアビ用)と、もう一つRedding Municipal Airport (RDD) (class D: 主にエアライン用)があります。O85の方が町に近いようですし、RDDよりも北にありますので、本当にSan Joaquin Valleyを制覇できます(^^)。

HJOを出発して、El Nido VOR、Linden VOR、Sacramentoの上空を経由し、Marysville VOR、Red Bluff VORと進んで、ようやくO85に到着。ふぅ。このレグだけでたっぷり3時間は飛びますので、かなり疲れました。でもこれでロングクロカンも終わったし、めでたしめでたし。

O85のtransientはPilots GuideによるとFBOの建物から少し離れた所にあるようです。あ、ここら辺りかな? ここはtie-downもチョークもないですが、まぁいいでしょう(^^;)。FBOに行って給油をお願いしておきます。するとFBOの係りの人曰く「へい旦那、こっちの近くの方に止めれば良かったのに。こっちにはtie-downもあるし建物にも近いし。」がびーん。なんだ、こっちでも良かったんかいな! てっきりこっちはオーナー機用かと思っていました。こういうことって実際にその空港に行ってみないとわからないですよね(^^;)。

気を取り直して、本日宿泊するLa QuintaにTELしてピックアップしてもらうことにします。「ロビーで待っていて下さい」とのこと。でも、はて、ロビーってどこかな? FBOの人に聞くと「この空港にはこの建物しかないよ。だからロビーなんてモノはないのさ!」と言われてしまいます(^^;)。しかたないので外の通り沿いに出て待つことにします。

ちなみに、なぜ宿泊をLa Quintaに決めたかというと、Pilots Guideに「ピックアップサービスあり」の印がついていたからなんですよ。ピックアップサービスがあるかどうかはホテルによって、またロケーションによって違いますから、最終的にはTELなりなんなりで確認してみないとわからないです。La Quintaは情報通りちゃんとピックアップサービスがあって良かったです(^^)。

10分くらいすると、La Quintaのバンがやって来ました。これで安心です(^^)。10分くらい走ってホテルに到着。なかなかこぎれいなホテルでいい感じです。

夕食はホテルの隣にあるCattlemen’sというレストランで取ることにします。ちょっと混んでいて少しだけ待ちましたが、ステーキを食したりして大変おいしゅうございました。

部屋に戻って、 明日のSalinasまでのルートを考えていると、ふと、本日のロングクロカンでまずいことに気が付きました。それはですね、途中2個所の空港に寄りましたが、FATとVIS、VISとHJOの間はちょっと距離が近すぎてクロカンの定義に当てはまらないんじゃないか!? ということです。FARのcommercialの要件によると、

1. トータル300nmを超えるクロカン。
2. 少なくとも3点で着陸。
3. そのうちの1点は、出発地点から直線距離で250nm以上。

となっています。本日はトータルで300nmは越えていますが、「クロカン」という所がちょっとあやしい。そもそも「クロカン」とは「50nm以上離れた空港に行くこと」ですので、もし「トータルでクロカンになっていれば良い」のであれば本日のフライトでOKですが、「各レグがクロカンになっていないとだめ」なら本日のフライトではNGです。普通、ロングクロカンは、

  • A空港から250nm以上離れたB空港まで行く。
  • B空港からA空港に戻る途中にC空港(普通は中間地点くらい)に寄る。
  • C空港からA空港に戻る。

(もしくは上の逆)

とやるみたいなので、必然的に要件は満たされるのですが、今回のフライトでは出発点と終着点が異なるだけにちょっと変なことをやってしまいました。これでも良かったのかもしれませんが、ちょっと気持ち悪いので、明日も私が操縦を全部担当して、再びロングクロカンをすることにします。えーん(^^;)。

というわけで本日の夜も3レグ分NAV Logを作ります。あー、疲れてきた(^^;)。へとへとになってNAV Logを作り終え、プシュっと一杯やって寝ました。

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