2002/08/21(水)

Yosemite経由California縦断

本日から6日間、Yosemiteを経由してCaliforniaを縦断するフライトに行くことにします。大きな盆地であるSan Joaquin Valleyを下から上まで制覇するのが目的です(^^;)。また、commercialの要件でもある「ロングクロカン」を行うので、訓練の一環という意味合いもあります。題して、

ヨセミテ・サンウォーキンバレー&コースタルフライト1400マイル編

今回のフライトはArrowで行きます。朝10時前にSkylineに行き、出発準備をします。さて出発しましょう。

ところがうまくエンジンがかかりません。ついにはバッテリーがへたってきて、明らかにクランクのパワーが足りなくなります。うっ、これはまずい(^^;)。MRT教官にお願いして、車のバッテリーとつないでもらってエンジンをかけてみます。それでもかからない(;_;)。Arrowはインジェクションエンジンですが、最初のプライムが多かったのかなー。インジェクションエンジンは始動がちょっとデリケートな部分がありますので、いつものように慎重にやったつもりなのですが…。やっば。

しかたないので、ArrowをあきらめてWarriorで行くことにします。機体を変えたことでますます出発が遅れて、予定時間を大幅に越えてお昼過ぎの出発となります。あー。

ロングクロカンを行うため、本日のフライトは全て私の担当です。クロカンを3レグ行いますが、そのうちの1つは250nm以上を飛ばないとならないので、まずはMadera (MAE)に向かう予定でいます。ところが、出発が遅れたせいで、ロングクロカンをやっているとYosemite到着がかなり遅くなることが予想されます。それはちょっと避けたいので、本日はロングクロカンを行わないで、直接Fresno (FAT)に向かうことにします。

RNMを出発して、Homeland VOR、Pomona VOR、Lake Hughes VOR、Shafter VORを経由して、Clovis VORをリファレンスにしてFATに向かいます。相変わらずSan Joaquin Valleyの風景は見事ですが、やっぱりすぐ飽きます(^^;)。

FATから20nmくらいでFresno approachにコンタクトします。squawkをもらってレーダーコンタクト。R/W 29Lに向かうよう指示されます。降下して行くと、FAT in sight。あとはタワーにコンタクトして無事到着。

グラウンドにコンタクトしてタワー近くのtransientにタクシーします。ここが一番ターミナルに近いんですよね。初めてかつ大きな空港なのでおそるおそるタクシーして行くと、FBOの人が誘導してくれます。これで安心。ふぅ。

FBO (Mercury)に行ってチェックインして燃料をお願いしておきます。3泊することを伝えておきます。精算は24日の出発する時でOKです。どうでもいいけど、この係りのおねいさん、コンパクト系でなんだかとってもかわいらしいです(^^;)。

さて、ターミナルに行ってレンタカーを借りたいのですが、ここからどうやって行けば良いのでしょう? FBOの人に聞くと車で送ってくれるとのこと。こりゃありがたい(^^)。車で一旦空港の外に出て、改めてターミナルのある場所に送ってもらいます。結構道のりがあるので、重い荷物を持って歩くのは無理ですね。

ターミナル到着。エアラインが就航しているだけあって、かなり立派なビルです。各種航空会社のカウンターやレンタカー会社のカウンターがならんでいます。さっそくHertzのカウンターに行ってレンタカーを借ります。この係りのおねいさんに「フライトはどうでしたか?」と聞かれたので、「なかなか良かったですよ。でもエアラインじゃなく、自分で飛行機を操縦してきたんですけどね」「えー!? そうなんですかぁ! じゃ、あなたはパイロットなの?」「そうなんですよ。飛行機といっても小さい飛行機で、レンタルですけどね」「でもすごいじゃない! これからどちらへ?」「Yosemiteで3泊します」「わー、ス・テ・キ!」と会話を弾ませつつ(ほんまかいな)、手続きをします。

ターミナルの外に出て看板に従って数十m歩くとHertzの車が並べて置いてあります。今回の車も、FLGで借りたのと同じKIAのRioというやつです。今回はシルバーです。

さてYosemiteに向かって出発! 空港周辺の道を適当に通ってI-41 Northへ。あとはこのままこの道をひたすら北上すればYosemite着ですので楽チンです。

San Joaquin Valleyの砂漠っぽい平原を進んで行くと、次第に風景が変わってきます。段々山っぽくなるにつれて植物の種類も変わってきます。段々背の高い木が増えてきて、針葉樹も見られるようになります。1時間くらい走って、Yosemite National Parkのゲートに到着する頃にはすっかり針葉樹の森という雰囲気になります。日本の風景に似ていますが、sequoia (セコイヤ)という種類の樹木は巨木になるものもありますので、時々信じられないくらい太い・でかい木があります。

ゲート近くにMariposa groveという、巨木の群生地があるので、そこに寄ってみます。到着してみてびっくり! きょ、巨大な木が何本も生えています。なんでも2000年くらいの樹齢だとか。恐るべし! 本当はここからトレイルを歩くともっとたくさんの巨木が見られるそうですが、あまり時間がないので、これくらいでYosemiteの中心街(?)であるYosemite Village (以降ビレッジ)に向かいます。

山道をひたすら更に1時間くらい走るとようやくビレッジのあるYosemite Valley付近に到着です。途中、有名なHalf Domeが遠くに見えて、それだけでも十分感動しますが、更に進んでビレッジの直前のトンネルを抜けたTunnel Viewに到着すると、左手にEl Capitan、右手にCathedral Rocks、その間にHalf Dome、下には針葉樹の谷…という信じがたいくらいの絶景が広がります。こりゃすごい! もうですね、絵葉書そのものですよ。ロッククライマーあこがれの世界最大の1枚岩であるEl Capitanなんか、一体昇仙峡の何百万倍あるんだってくらい壮大です。Grand Canyonもすごいですが、ここは緑がある分、もっと「生命」を感じます。

感動しつつ、ビレッジに到着。宿泊はHousekeeping Campです。ここは基本的にはキャンプ場みたいですが、テントは既設なので、自分でテントを持っていく必要はありません。しかも木製の塀がついていたりして、囲まれ感があります。さっそくチェックイン。チェックイン後、そばにある売店で明日の朝飯をgetしておきます。

アサインされたテント行くと、なんだか見知らぬメキ○コ系らしきおばちゃんが「ここは私の友達のために私が借りたのよ! もうお金も払っているし!」などとイチャモンをつけてきます。えぇー!? 確かに我々にアサインされたテントはここだけどなぁ。しかたないので、もう一度オフィスに行って確認することにします。そうすると、そのおばちゃんのだんならしき人が既にオフィスに来ていて、「あの場所はもう金を払って俺達が借りたんだぞ!」とかなんとか係りのおねいさんに食ってかかっています。おねいさんも手に負えないって顔をしています。我々も「アサインされた場所は既に他の人が使っているようだ」とおねいさんに伝えて別の場所をアサインしてもらいます。どうやらちょっとした手違いだったようです。そうすると、そばでみていたおっちゃんは納得したようで、おとなしく帰って行きます。

それにしても、そのくらいのことであの食ってかかりようはなんなんでしょうか? これも文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、なんというかなぁ、我々日本人の一般的な常識からは考えられない言動な気がしますね。そういう人達に限って、もし自分達の方に非があるような場面に遭遇したとしても絶対自分達の非を認めないでごまかすかしらばっくれるか「ずるく」回避するんですよね。別に特定の人種・文化を差別するつもりは毛頭ないですが、要はマナーというか、そういうものの有無の度合いというものをちょっと考えて欲しいですね。

さて、気を取り直して(^^;)、新しくアサインされたテントに行きます。で、中を覗いてみるとベッドはありますが、シーツも毛布も何もありません。あー、やっぱり(^^;)。我々はキャンプらしいものをなーんにも持っていないので、このままではどうしょうもありません。確かそういうリネン系をレンタルできたはずなので、もう一度オフィスに行きます。おねいさんに聞くとレンタル毛布などがあるそうです。あー良かった(^^;)。早速申し込んで、ちょっと離れたところにあるリネンオフィスでシーツと毛布と枕をかります。これで一安心(^^)。

この時点で真っ暗ですが、テントの中や外には照明がありますので、そんなに不便ではありません。ただ、このテントの「塀」はテントの向かい側にあるだけなので、あまり「囲まれ感」はありません。ちょっと寒寒とします。他のテントを見てみると、かなりの人がビニールのシート(青いやつ)を自前で用意して、それを塀の空いている部分に吊るして「囲まれ感」を増しています。ははぁ、通はそうするんですね。我々も明日はシートをgetしてきて、同じようにやってみることにします。

ところでですね、テントなんですが、入り口がカーテンみたいになっているだけで、よくあるようなジッパーで閉じられるようなものじゃないんですよ。上と下に紐が付いていてそれを縛るだけです。これだとかなりスースーします。何より、なんだか誰かが入ってきそうでちょっと落ち着きません。あとですね、Yosemiteは熊の生息地ですので、熊にでも襲われたらどうしよう? という一抹の不安もあります。熊は食料を求めて、人がいたとしてもキャンプ場に現れることがあるそうで、キャンプ場に泊まる人は食料などはテントの外の鉄製のボックスに入れておくことになっています。食料を車に置いておくと、車を壊してまで熊は食料を漁るそうです。ですから食料は絶対に車に置いておいてはダメなんですが、それを守らず年間800台だか900台もの車が犠牲になっているそうです。恐るべし!

さて、腹が減ったので食事したいんですが、この時間だと既に売店はやっておらず、しかもちょっとした食事ができるレストランの場所がよくわかりません。なにせまだこのビレッジに慣れていない上に、真っ暗ですので、ホントわかんないんですよ。しかたないので、さっき朝食用にgetしたものを本日の夕食とします。

さて、結構ヘトヘトなので、シャワーでも浴びて…と思ったのですが、既にシャワーはclosedになっています。22時までだったんですね(^^;)。あー、もう、本日はビールでも飲んで寝ることにします。ふぅ。

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