2000/03/05 (日)

訓練開始―慣熟飛行

3/4(土)は天候不良のため、3/5(日)に初訓練となりました。柔軟に対応して頂いたADC教官には感謝申し上げます。

さて当日、土曜日よりも良い天気でほっとしながら、カメラマンをやってくれる弟とともに大利根飛行場に向かいました。飛行場に近づくにつれ、操縦体験の時とはまた違った緊張感と高揚感が高まってきました。

新日本航空さんの事務所で教官から諸々説明を受け、書籍などを受け取った後、さっそく座学(G/S: Ground School)の開始です。

G/Sでは、空港/飛行場の種類や、滑走路に関する用語、VFR交話法などの講義を受けました。VFR交話法はやっぱ初めてだと難しく、こりゃ練習が必要だなと思いました。

Otone Flight Service, JA4149, request departure information.
Otone local, JA4149, taxi out R/W 25.

など。うーん、全然口をついて出てこない…

ここで一旦ランチタイムをとり(同行カメラマンは前回の経験からおにぎりだけを軽くとるのみ)、飛行場にて、G/Sの続きを行いました。実機を使っての点検などです。そういえば、体験飛行の時も教官がさりげなくやっていたことだと思うのですが、いざ自分がやるととっても実感が沸きますね。

さて、つひに実技訓練開始です。念願(!)の機長席に座り、プリフライトチェックを教官の指導のもと行いました。で、出発時に無線の操作を行いましたが、とってもどぎまぎしてしまいました。

Otone Flight Service, えーと、JA4149, うーん、request…えと、
なんでしたっけ? あ、departure information.

あー、もう大迷惑(^^;)。で、なんとか出発となりました。滑走路をR/W 25の出発点に向かってタクシーして行くのですが、ラダーペダルでの左右の操作がこれまた思ったように行きません。車などではセンターラインに合わせて進むということがないせいか、なぜかセンターラインの少し左側を走ってしまいます。教官の「もっと右、右!」の声で思い切って右に進むと今度はオーバーコントロールに(涙)。

なんとかターニングパッドに進み、教官の操作で離陸位置まで進みます。そして離陸開始! 教官の補助のもと、自分でスロットルを押し込み、ラダーペダルを操作しましたが、外界のチェックと、センターラインに合わせることと、離陸速度(55ノット)を対気速度計で読み取るのはとても難しく、「はい操縦桿を引いて! もっと、そうそのくらい! 左右に傾かないで!」といわれるまま上昇を開始しました。ほんとまだまだまったく余裕がないと実感しました。

今回の訓練では慣熟飛行ということでしたが、水平直進飛行、上昇、降下、旋回を行いました。体験操縦の時以上にたっぷり操縦の練習ができました。特に上昇、降下、旋回にともなうラダー操作を練習できたことは大きな収穫でした。やはり足で行うラダー操作は少し難しく感じました。

体験操縦の時は操縦桿を無意識のうちに力を込めて握っているせいか、体験後は握力がなくなるほどでしたが、今回は少し余裕があるせいか、適切な握り方ができたように思います。

また、スロットルを自分で操作しての上昇/降下は今回が初めてだったので、とても感激しました。「あぁ、自分で飛行機を操縦しているんだな」という実感が沸きます。また、スロットルの量に応じてヨーが発生すること、対気速度が落ちるとエルロンなどの舵の効きが悪くなることなどを学びました。

ここらへんで時間となり、飛行場に戻ります。飛行場の南側から飛行場のほぼ真上を通過し、wind sockの流れ方を目視で確認し、ダウンウィンドレグに270度旋回をしてエントリします。ベースターンをして、ベースレグ上で少しずつ高度を落として行きます。フラップを下げると同時にピッチが変化しないよう操作することも学びました。そしてファイナルターンをするのですが、やはりドンピシャと滑走路の延長線上には行きません。「ありゃりゃ、だいぶ左だこりゃ…」

このあたりは教官の指導のもと行っているのですが、まだまだ自分にはそのあたりの感覚がありません。「きっと教官にはこれから飛行機が飛んでいく軌跡が一筋の光のようにちゃんと見えているのだろうな」などと思いながら、ここからは教官の操作で着陸に向かいました。

右からの横風が少しあったので、クラブ飛行(っていうんでしたっけ)で機首を少し右に向けてアプローチして行きます(教官が)。私は体験飛行の時よりも少し余裕がありましたが、それでもファイナルアプローチの時の滑走路の見え方、機体のピッチ、対気速度などをチェックするので精一杯。滑走路が近づいてくる感動と興奮でいっぱいです。

滑走路末端を通過すると、「はいここで機首を(進行方向に)合わせて、(右からの横風に対抗するため)機体をわずかに右に傾けながら、[ここでフレアをかけて、失速警報音がピーとなった瞬間、キュパッという接地音] 接地しまーす」と華麗に着陸しました(教官が)。すごい! 着陸をピタリと決めた教官が、ぽかんとしている私とは対照的に「はっはっは」と爽やかに笑っていらっしゃるのが印象的です(^o^)。

見事な着陸に感動していると、後部座席からの「おぉー」という感動の声で同行カメラマンが居たことを思い出し、1時間20分の初訓練は無事終了したのでした。

同行カメラマンは、前回よりは気分が悪くならないで済んだそうです。プリフライトチェックから、離陸、上空での訓練、着陸、ファイナルアプローチの画像を見事に押さえることができました。

という初訓練でしたが、やはり機長席に座って、計器類と対面し、自分でスロットルや操縦桿を操作して飛ぶというのは、とても感動的でした。学ぶことはまだたくさんあり、自分の思うようにはまだまだいきませんが、逆にそれがこれからの楽しみとなりました。

ログブックには記念すべき初フライト時間「1:20」が書きこまれたのでした。これが何千時間になることを祈って…

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